4話 ページ40
買って出た洗い物を終えた私は、窓の外を見ていた智君に近づくと尋ねた。
｢智君｣
振り返った智君は私を見て嬉しそうに笑ってくれた。
｢なに？｣
･･････私を見る眼差しがすごく優しいの。
その様子に、本当に心配をかけていたんだなぁって感じて胸が切なくなった。
｢みんなに私のこと話さなくていいのかな･････｣
黙っているのが心苦しい。
するとあっさり返ってきた。
｢言いたかったら言っていいよ？｣
｢いいの？｣
智君は隙間を開けていたカーテンを閉めると、振り返って言った。
｢Aが見つかったって今日楽屋で聞いた時、みんな、やっぱAのこと変に思った顔してて｣
ずきっとした。
それはそうだ。
｢みんな、Aに会いたいって言ってきてたよ。翔ちゃんち行きたいって。相葉ちゃんと飲んでる時も電話かかって来てて。･･････おさまりそうになかったから、だから今回のこと、とりあえず今夜は何も聞かないって言ってくれんなら、今から行くから、後で来てって言ったの｣
｢だからみんな何も聞かなかったんだ･･････｣
私は、凄いなって思った。
智君が言ったら、みんな何もかも飲み込んで、にこにこ笑ってここに集まってくれた。
それは、智君への絶対的な信頼感が為せる技。
智君が培ってきたものだ。
智君のお陰。
私は智君をあらためて尊敬した。
でも、と智君は振り返った。
その先にいるのは櫻井君。
｢翔ちゃんには先に今から全部話す。いい？｣
｢え･･････｣
ドキッとしたけど、私はすぐに頷いた。元からそうしたいと思ってたし。
櫻井君はいろいろ見すぎてるし、もう話さないとだめだよね。
｢みんなにも言いてぇんでしょ？｣
聞かれて頷いた。
怖いけど、話したい。
すると智君は言った。
｢本当は今言ってもいいんだけど、大勢から一気に質問されんの、しんどいでしょ？｣
･･････戻ってきたところだから私が疲れてるだろうって？
････だから今夜は何も聞かないでやってって言ってくれたんだ。
やっぱり優しいね、智君。気遣かってくれてありがとう。
どうしあなたはそんなに優しいの･･････？
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kiki(プロフ) - ao様 おはようございます！2人が笑顔になれて良かった〜〜。問題解決はまだまだですが、展開が楽しみです。夜会！楽しみすぎまーす。どんなトークと笑いと癒しが！寒くなってきましたね、ao様お身体ご自愛下さいね！ (2019年10月30日 10時) (
レス) id: 8817d67ddc (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - 更新ありがとうございます。キュンキュンしながら読んでます。智くんのお家に帰ってこれて良かったです。これからも楽しみに待ってます。 (2019年10月29日 16時) (レス) id: 8bd8760678 (このIDを非表示/違反報告)
萌和*(プロフ) - こんにちは。ただいまー！！と叫んじゃいたくなりました(笑) ようやくもどってこれてワクワクしてますがまだどうなるの！？って気持ちもあるので、次回も楽しみにしております (2019年10月29日 14時) (レス) id: 270b2e26c0 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - juntea1054さん» juntea1054様こんにちは。お優しい言葉をありがとうございます。たまたま昨日は早速更新休んじゃいましたけど、すぐに次回更新しますので、お楽しみになさって下さいね。ありがとうございます！ (2019年10月29日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様こんにちは。ここからまた、溜めて読んでいただいた方がいいかもしれません(笑)。毎回謎を残しながら章が終わって行くのでごめんなさい。でも、ラブもありますからね。最後までお付き合い下さいませ〜。 (2019年10月29日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年10月16日 5時
