3話 ページ39
｢はい、どうぞ〜。みんな食べて食べて〜｣
ちょっとお姉っぽく言った松本君が、馴染みの料理屋さんで作ってもらった重箱料理をみんなにサーブし始めた。
櫻井君の家は一気に賑やかになっていた。
チャイムが鳴って現れたのは、晩御飯を持った松本君と、ドリンクを両手に下げた二宮君だった。グループのみんなが櫻井君の家に全員集合している。
二人を呼んだのは･････智君だった。
私は、二人が来たのを知った時、覚悟をした。
絶対、今回の件で責められると思って。
だから、美味しそうな料理だったけどなかなか手が伸ばせないでいた。
すると松本君がお皿に盛りつけて渡してくれたと思ったら、言ってくれたの。
｢おかえり。ちょっと痩せた？いっぱい食べて肉つけろよ｣
･･････結果、松本君も二宮君も、何も怒らなかった。
みんなの大事な智君を困らせてしまって、怒られて当然だし、いっぱい聞きたいことがあると思うのに、陽気な眼差しで私にお箸を持たせてくれる松本君。二宮君もご機嫌で笑ってくれている。
どうして･･････？
あんまりにも優しいから、何だかまた泣きたくなってきた。
すると智君がまた頭をくしゃりと撫でてくれた。
智君を見たら、優しい目で笑っていた。
｢何回泣いてんのぉ？｣
｢だって｣
みんなが優しいから。
智君も。
･･････もっと怒ってもいいのに。
心配だったし、不安だったでしょう？
私はずっとうつらうつらしていて記憶が曖昧な部分も多かったから、智君ほどには現実を直視せずに済んでいた。
そこにいるのに変身しなくなった、まるで他人顔の私を見ているのはもどかしかったはず。
･････それとも、落ち着いているのは怜香さんがいたから？
怜香さんともう･･････心も身体も距離を近づけちゃった？
私が戻ってきて、本当は困ってない？
尋ねたいけど、怖くて聞けない･･････。
相葉君の言うところの私の帰還パーティは和やかにすすんだ。
でも食事の片付けを終えて、みんなが本当に何も聞かないままお開きにして帰宅しようとし始めたから、さすがに不安になった。
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kiki(プロフ) - ao様 おはようございます！2人が笑顔になれて良かった〜〜。問題解決はまだまだですが、展開が楽しみです。夜会！楽しみすぎまーす。どんなトークと笑いと癒しが！寒くなってきましたね、ao様お身体ご自愛下さいね！ (2019年10月30日 10時) (
レス) id: 8817d67ddc (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - 更新ありがとうございます。キュンキュンしながら読んでます。智くんのお家に帰ってこれて良かったです。これからも楽しみに待ってます。 (2019年10月29日 16時) (レス) id: 8bd8760678 (このIDを非表示/違反報告)
萌和*(プロフ) - こんにちは。ただいまー！！と叫んじゃいたくなりました(笑) ようやくもどってこれてワクワクしてますがまだどうなるの！？って気持ちもあるので、次回も楽しみにしております (2019年10月29日 14時) (レス) id: 270b2e26c0 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - juntea1054さん» juntea1054様こんにちは。お優しい言葉をありがとうございます。たまたま昨日は早速更新休んじゃいましたけど、すぐに次回更新しますので、お楽しみになさって下さいね。ありがとうございます！ (2019年10月29日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様こんにちは。ここからまた、溜めて読んでいただいた方がいいかもしれません(笑)。毎回謎を残しながら章が終わって行くのでごめんなさい。でも、ラブもありますからね。最後までお付き合い下さいませ〜。 (2019年10月29日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年10月16日 5時
