10話 ページ35
でもさっきとは音が違って、私が櫻井君の顔を見ると、櫻井君は目をそらした。
｢あー、お客さんかな？｣
声が裏返ってる。
これは、さっきとは違って、お客さんが来るのをわかってた反応だ。
だれ？
立ち上がって玄関に迎えに行く櫻井君を息を詰めて見ていた私だけれど、私も慌てて立ち上がった。
チャイムの音が違うのは、さっき一階に来ていた人が、23階のこの家の玄関にまでやってきて、直接ドアのチャイムを押したからだって気がついたの。
えっ、櫻井君ってば、帰って貰ったんじゃなかったの!?
彼女が来ちゃったんだろうか。
どうしよう、修羅場になる！
私は焦った。
｢さ、櫻井君！ 私、隠れた方がいい？｣
リビングのドアを出て行きかけていた櫻井君は、振り返ると顔をひょいっと覗かせて首を横に振った。
｢そのまま！ ･･････そんなことしたら火に油を注ぐから｣
言うなり玄関に行ってしまった。
そ、そうだよね、隠れてそれが見つかったら、普通に見つかるよりも大事になっちゃう。
どうしたものかと考えて、せめて何かあったら土下座しようと床に正座で座り直した私の元にややして姿を現したのは、ありえないことに･･･････智君だった。
座っていながら腰を抜かした私の元へ、ゆっくり、一直線に歩いて来る智君。
私は頭がパニックになって、目を白黒させた。
背後の櫻井君を見ると、一緒にやって来たらしい相葉君と二人で何かを喋ってて、こっちとは目が合わない。
でもあんまりにもこっちを見ないから、意図的に合わせないんだって分かった。顔が引きつってるもん。
櫻井君！
どういうこと!?
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kiki(プロフ) - ao様 おはようございます！2人が笑顔になれて良かった〜〜。問題解決はまだまだですが、展開が楽しみです。夜会！楽しみすぎまーす。どんなトークと笑いと癒しが！寒くなってきましたね、ao様お身体ご自愛下さいね！ (2019年10月30日 10時) (
レス) id: 8817d67ddc (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - 更新ありがとうございます。キュンキュンしながら読んでます。智くんのお家に帰ってこれて良かったです。これからも楽しみに待ってます。 (2019年10月29日 16時) (レス) id: 8bd8760678 (このIDを非表示/違反報告)
萌和*(プロフ) - こんにちは。ただいまー！！と叫んじゃいたくなりました(笑) ようやくもどってこれてワクワクしてますがまだどうなるの！？って気持ちもあるので、次回も楽しみにしております (2019年10月29日 14時) (レス) id: 270b2e26c0 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - juntea1054さん» juntea1054様こんにちは。お優しい言葉をありがとうございます。たまたま昨日は早速更新休んじゃいましたけど、すぐに次回更新しますので、お楽しみになさって下さいね。ありがとうございます！ (2019年10月29日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様こんにちは。ここからまた、溜めて読んでいただいた方がいいかもしれません(笑)。毎回謎を残しながら章が終わって行くのでごめんなさい。でも、ラブもありますからね。最後までお付き合い下さいませ〜。 (2019年10月29日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年10月16日 5時
