7話 ページ7
｢おっ。･････いける？｣
｢うん。喉が熱くなってびっくりしたけど、ウイスキーより好きかも｣
｢えっ！ ウイスキー飲んだことあんの？｣
驚いた顔で見つめられ、私の方こそ驚きで目を瞬かせた。
あれ･････？
どうして私、ウイスキーの味を知ってるんだろう。
ウイスキーなんて飲んだことないのに。
私は落ち込んだ。
･･････また、あの感覚なのかな。
実際には食べていないのにもう味を知っていたり、見たこともないのに既に景色を知っている、あの感覚。
前世の記憶なの？ それとも妖怪だから？
ポジティブに考えればこれは便利な機能なんだけど、でもやっぱり気味が悪い･･････。
自分がいったい何者なのか、不安になる。
暗くなりかけたら、智君が空になった自分の器を床に置いた。
｢もう飲んじゃったの!?｣
智君は幸せそうに笑った。
｢だってこれ、うめぇね!?｣
その、目尻にシワを作った柔らかい笑顔を見ていたら、心が穏やかになって、ホッとした。
智君といると、救われる。
｢晩御飯前なのに、そんなに飲んで大丈夫？｣
外はまだ夕暮れにもなってない。
開け放った窓から涼しい風が吹き込み、カーテンを揺らしていた。
いつの間にか雨も止んでいた。
私は腰を浮かせた。
｢そうだ。今から晩御飯兼用のおつまみ作ろうか。おつまみ作りながらゆっくり飲めば？｣
｢いいっ！ んじゃおいらタコ切るわ｣
｢じゃあ私サラダ作るね？ お肉食べたい？｣
｢肉っつうより･････｣
｢冷凍のお刺身解凍しようか。それと、貰ったハムとベーコンがあったね｣
｢それ！｣
私達は二人でキッチンに立ち、お喋りしながら楽しく料理をした。
時々お酒を飲みながら。
でも早々に料理を終えた手早い智君は、カウンターの前に座って私が料理をする姿をお酒を飲みながら眺め、出来上がっていくおつまみを食べては、うめぇうめぇと、ご機嫌な様子だった。
私も、智君が嬉しいと凄く嬉しくなるから、料理しながらご機嫌だったと思う。
｢･････なんかいいね｣
智君がしみじみというから、私はバジルを刻みながらジーンとして涙ぐんだ。
智君は苦笑した。
｢それ玉ねぎ？｣
｢見たらわかるでしょっ｣
｢じゃあ酔っ払ってんの？｣
｢･････そういうことにしとく｣
あんまり弱い奴に見られたくないから、鼻水をすすって涙にけりをつけた。
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ao(プロフ) - keiさん» こんにちは。そうなんですよね、はしゃいでる二人、物凄く可愛いですよね〜。あんなDVDまたつけてくれないかな。今日はアユハピにしてみるつもりです！移行先でお待ちいたしております〜。 (2019年9月28日 9時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - 私もデジタリアン大好きです。最近ウォークマンでずっとリピしてて、家でも何度もDVD見てます。カッコいい、かわいい、セクシー、まさにその通りですよね。そしてディスコスター様にはしゃいでる、二宮さんと大野さんに癒されてます。 (2019年9月27日 15時) (レス) id: a6dd3c2537 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kikiさん» なんの、なんの。私の誤字に比べたら。過去作品読み返して、昨日も誤字見つけて慌てて修正しました。オンユワマークのやつを二カ所。もし見つけたら教えて下さい〜。 (2019年9月27日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kikiさん» kiki様こんにちは！マックのコマーシャル、全部秀逸ですよね!?期待を一ミリも裏切らない。次はどんな智君が見られるのか楽しみで仕方ありません。タラッタッターを着信音にしたいくらいです。kiki様もご自愛くださいね！ありがとうございます！ (2019年9月27日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃんおはよう！うちはオクラを薄く刻んで、めんつゆかけて食べてます。たまにすり胡麻入れたり。オクラで健康維持してます（笑）。今日の更新はラブラブでした。気に入って貰えるといいな〜。 (2019年9月27日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年9月6日 17時
