3話 ページ18
科学館を出ると、車で少し走ったところにあるオムライスの美味しい洋食のお店に入った。
そこは、智君がご馳走してくれた。
私達は、施設の利用料は私が払って、ご飯代は智君が出してくれる決まりになっていた。
最初、私が両方出そうとしていたら、智君が、気になって楽しめないからどっちか出すって言ってくれて、そこからなんとなくそう決まって。
でも、今日はご飯代の方が高くついちゃって申し訳なくなっちゃった。
智君はもしかしたら早く働き出してる分、私より貯金が多そうだけど、ニューヨークでの生活費もあるからあまり出させたくない。
かといって、お金のかからないうちにばかり呼んでいたら･･････。
｢･････よかったぁ。んふふ｣
満足そうに言って、ベッドの上で枕を抱えて身悶えてる。
･･････こういうことになるし。
私は散乱した服から目をそらして、ぐったりと俯せた。
智君とするのは好きなんだけどね？
むしろ凄く好き。しなかった日は悲しくなるくらいなんだけど。
･･････でも、なんだか私の部屋で二人きりになるとすぐこういうことになるから、自分がいやらしい人間に思えていたたまれないの。
それを智君に言ったら、おいらの方がよっぽどやらしいけどって言ってくれるけど、智君はいいんだよ。他に余りある才能があるから、帳消しになる気がする。でも私はそこまで飛び抜けた才能がないのに欲しがってばかりいるのは嫌になる。
私は身を起こして服を着ながら提案した。
｢こんど、また智君の絵が見たいな？｣
｢うちに来たいってこと？｣
｢･････ダメならいいんだけど｣
私の家以外で会えばこういうことにならないで済むのかなと思って提案してみた。
この考え、ばれてる？
でも絵が見たいのも本当だ。
智君が起き上がって服を着はじめたから目をそらした。
｢いいよ。母ちゃんに言っとく｣
私はぎょっとした。
｢母ちゃん!? おばあちゃんじゃなくて？｣
｢ばあちゃんの家より、絵の数あんの｣
私は固まった。
うそ!?
おばあちゃんちに行きたいっていう意味で言ったんだけど。
おばあちゃんちでも十分たくさんの量があったと思うよ？
あれより多いなんて･･････。
どうやら智君の実力と努力は、まだまだ私の上を行くらしい。
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ao(プロフ) - 智恵里さん» こんにちはー！行っちゃいましたね。さて、次回が最終回です。二人はどうなるのか！最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2019年9月22日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» こんにちは！次回でいよいよ最終回です！ツラタンでごめんなさい。でも最終回にご期待ください！今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。 (2019年9月22日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - 別れなんて辛すぎます(T_T)でも、読まずにはいられない…はぁ、ツラタン (2019年9月20日 23時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
智恵里(プロフ) - やだ〜行かないでー(泣)(´；ω；`) (2019年9月19日 12時) (レス) id: 82290003ef (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizunaさんこんにちはー！言われて気づきました。ほんとだ！みんな年下だーって。違和感なさ過ぎですね!? 妄想好きなので、どういう集まりか考えちゃいましたよ。一人でウフウフ笑ってます。次のCMも凄く楽しみです。期待を裏切りません！ (2019年9月19日 11時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年9月2日 17時
