4話 ページ49
エレベーターホールで福士さんと丸山さんに出会って、まだ仕事中の二人に頭を下げた。
｢お先に失礼します｣
福士さんが足を止めて頷いてくれた。
｢遅くなってごめんね。気をつけてね｣
福士さんのせいじゃないのに謝ってくれるなんて、ほんとに素敵な人だ。爽やかな笑顔が清涼剤のよう。
隣の丸山さんが自分を指差して言った。
｢俺も今から帰るけど、良かったら駅まで送って行こうか。夜やし危ないやろ？｣
それに福士さんも賛成したけれど、私はドキッとしながら辞退した。
｢今日、知り合いと会う予定があって･･････｣
正確にはまだ決まってないけれど。
丸山さんが目を見開いた。
｢こんな時間から？ それ男ちゃうやろな。男やったら許さへんで、ほんまに。こんな時間に会おう言う男なんかろくなもんやあらへん｣
･･････男です。でも連絡をくれたのはもっと早かったし、どっちかと言えば守ってあげなきゃいけないのは私の方なんです。相手は未成年だから。
福士さんが丸山さんを窘めた。
｢プライベートに口出しするなよ。煙たがられるぞ？｣
｢だって心配やってんもん〜｣
｢気持ちはわかるけどね。･･････まぁ、まだ週末でもないし、体調に気をつけてね｣
やっぱり福士さんって優しいし素敵だな･･････。
｢はい。ありがとうございます。ご心配をかける相手ではないので大丈夫です。じゃあ失礼します｣
私は頭を下げてエレベーターに乗り込み、一階に着くと、広いエントランスを早足で駆け抜けた。
｢もしもし智君!?｣
外に出るなり、車の騒音や都会の喧騒に声がかき消されないよう、大きめの声で智君と電話で話した。
返ってきたのはのんびりとした笑い声で･･･････何だか気が抜けた。
｢んふふふ。･････会社モードの声だぁ｣
｢笑ってる場合？ どこにいるの？｣
｢お疲れ様ぁ。なんにもなかった？｣
思わず口ごもる。
あったと言えばあった。でもどれも命に関わることじゃないから、智君に必死になって報告することでもない。
･･････なんだかなぁ。
智君と話すと不思議な気分になる。
抱えてる悩み事が些末なことに思えて来るのはどうしてだろう。
私は思わず笑ってしまった。
｢何にもないよ。今日も元気だし｣
｢ん。良かった｣
･･････智君に会いたくなってきちゃった。
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ao(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» peru様いらっしゃいませ！ やばばいですよ、まったく。意気消沈しまくりです。でも相変わらず二人はラブラブですので今後にご期待くださいませ。ブレイブ堪能しましたよ！ありがとうございました。 (2019年9月14日 8時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - やーばばばいです！そんな大事な日に、なんで月一の女の子の日なの〜(汗)Brave、堪能してください！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - しまかわさん» しまかわ様こんにちは。今日いよいよゲットできるので楽しみです！最終回まで、ほぼノンストップでお届けできるかと思うので、お楽しみに。いつもありがとうございます！ (2019年9月13日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様こんにちはー。ツンツン期、最高ですよね？大好物です！たまに昼くらいに更新する時あるので覗いてやって下さい。ちなみに夕方更新はほとんどないです。大人な内容の時は夜に更新しようかと迷うときもありますが（笑）。 (2019年9月13日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - なおさん» なおさんこんにちは！思わず私もお話読み返しちゃいましたよ。嬉しい言葉をありがとうございます！ニノかっこいいですもんね！いつかまたニノのお話も書ければいいなぁって思います。ありがとうございました。また頑張ってお話作れそうです！ (2019年9月13日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年8月25日 1時
