6話 ページ43
瑠名ちゃんの目に涙が光った。
｢私と付き合ったことはサトシにとって無駄じゃなかったってこと？｣
｢そりゃそうだよ。大いなる一歩だよ？｣
｢何それ。月面着陸みたい｣
お互いに吹き出して笑った。
二人で笑いあえたその時間は至福の瞬間だった。
｢私の友達･･････サトシのことが前から好きでね。今日、感じの悪い態度をとってたと思う。ごめんなさい｣
｢ううん。･･････瑠名ちゃんも大変だね｣
｢ふふ。･････Aちゃん、あの五人と友達なんでしょ？ 学校のみんな、そんな人が存在するって聞いたら驚くよ｣
｢どうして？｣
｢もちろん凄い人気者だから。ファンクラブもあるくらいだよ。実際、サトシと付き合ってた私にもいっぱい嫌がらせが来てたし。だから五人は女子生徒とはある程度の距離を置いて接してるの。五人全員で構う女の子なんてもってのほか、一人もいないよ。標的になったら困るしね。私にも、サトシと付き合ってる時は、敢えてみんな近づいて来なかったし。だから五人にとって、学校の外で気軽に話せて、気の許せる女の人がいるって救われるんじゃないのかな。･･････ねぇ、Aちゃん、お願いがあるんだけど｣
いつの間にか私の目にも涙が浮かんでいた。
とても嬉しいことを言ってくれる瑠名ちゃん。
｢なあに？｣
｢私とも友達になってくれる？ 連絡先交換して貰ってもいい･･････かな？ 図々しい？｣
私はすぐにポケットから電話を出した。
そのあまりの素早さに瑠名ちゃんは大笑いしてた。
｢サトシに怒られるかな。元カノと今カノが仲良くなるなんて｣
｢フフフ。気にしなさそうだよ？あの性格だし｣
｢まぁ･･････そうだね。それより、もう否定しないんだね｣
｢え？｣
｢友達だって言い張らないの？｣
くすっと笑われて、ばつが悪くなった。
｢･･････一応まだ友達だけど｣
｢時間の問題だって？｣
私が所在なさげに縮こまったら、瑠名ちゃんは羨ましそうに溜息をついて夜空に向かって言った。
｢あーあ、私も早く翔君とそうなりたーい。･････あ、名前出しちゃった｣
口を押さえる瑠名ちゃんを見て笑ったら、瑠名ちゃんも笑い出した。
海辺では智君達が楽しそうにはしゃいでいた。
笑い声は夏の夜空に響いていた。
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ao(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» peru様いらっしゃいませ！ やばばいですよ、まったく。意気消沈しまくりです。でも相変わらず二人はラブラブですので今後にご期待くださいませ。ブレイブ堪能しましたよ！ありがとうございました。 (2019年9月14日 8時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - やーばばばいです！そんな大事な日に、なんで月一の女の子の日なの〜(汗)Brave、堪能してください！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - しまかわさん» しまかわ様こんにちは。今日いよいよゲットできるので楽しみです！最終回まで、ほぼノンストップでお届けできるかと思うので、お楽しみに。いつもありがとうございます！ (2019年9月13日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様こんにちはー。ツンツン期、最高ですよね？大好物です！たまに昼くらいに更新する時あるので覗いてやって下さい。ちなみに夕方更新はほとんどないです。大人な内容の時は夜に更新しようかと迷うときもありますが（笑）。 (2019年9月13日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - なおさん» なおさんこんにちは！思わず私もお話読み返しちゃいましたよ。嬉しい言葉をありがとうございます！ニノかっこいいですもんね！いつかまたニノのお話も書ければいいなぁって思います。ありがとうございました。また頑張ってお話作れそうです！ (2019年9月13日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年8月25日 1時
