14話 ページ33
櫻井君は、まいったなって頭を掻いた。
｢そりゃ智君のことは考えてるよ？ ･･････でも今は、二人に上手くいって貰わなきゃ俺自身も困るんだよ。二人に分け入れるような妙な隙間とか作って欲しくないわけ。わかる？この男心｣
｢ふふ。わかんない｣
｢姉さん悪魔か！｣
私はふと不思議になって櫻井君を見やった。
｢智君と私って夏の間だけの友達なんじゃなかった？｣
きょとんとした櫻井君。不安になって重ねて聞いた。
｢傷心のせいで女の子を受け入れなくなった智君に日本での夏の思い出を作ってあげればいいんでしょ？ そういう話だったよね？｣
｢ああ、うん。確かに。でも入口はそうでも、男女だから後は自由にしてくれて構わないよ。止められるものでもないし。っていうか、とっくに友達の域は越えてると思ってたけど違うの？｣
なんだか急に首輪を解かれて野放しにされた心地で心許なくなった。
｢･･････智君、夏が終わったらニューヨークに行くんだよね？ どれくらいで帰ってくるか知ってるの？｣
櫻井君は口ごもった。
あんまりいい話じゃないなって、それだけでわかっちゃった。
｢期間は･･････決まってないと思う。学校に通うのが目的じゃなくて、呼んでくれた芸術家の元で、切磋琢磨して腕を磨いて、自信をつけるまでが目標だから。数年だけ･････ってわけにはいかないんじゃなかな。それこそ向こうで成功したら、そのまま向こうに拠点を置く可能性もあるし｣
･･･････やっぱりそうだよね。
｢･･････もしかして俺、姉さんに酷いこと頼んじゃった？｣
櫻井君の眉毛が思い切り寄せられて、私は吹き出して笑った。
｢ううん。今ね、凄く楽しいよ。智君と過ごすようになって、毎日が潤ってるの。だから櫻井君やみんなには御礼しかないよ。･･････私ね、友達を越えても越えなくても、夏までだって思ってるの｣
櫻井君は驚いて目を見張った。
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ao(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» peru様いらっしゃいませ！ やばばいですよ、まったく。意気消沈しまくりです。でも相変わらず二人はラブラブですので今後にご期待くださいませ。ブレイブ堪能しましたよ！ありがとうございました。 (2019年9月14日 8時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - やーばばばいです！そんな大事な日に、なんで月一の女の子の日なの〜(汗)Brave、堪能してください！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - しまかわさん» しまかわ様こんにちは。今日いよいよゲットできるので楽しみです！最終回まで、ほぼノンストップでお届けできるかと思うので、お楽しみに。いつもありがとうございます！ (2019年9月13日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様こんにちはー。ツンツン期、最高ですよね？大好物です！たまに昼くらいに更新する時あるので覗いてやって下さい。ちなみに夕方更新はほとんどないです。大人な内容の時は夜に更新しようかと迷うときもありますが（笑）。 (2019年9月13日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - なおさん» なおさんこんにちは！思わず私もお話読み返しちゃいましたよ。嬉しい言葉をありがとうございます！ニノかっこいいですもんね！いつかまたニノのお話も書ければいいなぁって思います。ありがとうございました。また頑張ってお話作れそうです！ (2019年9月13日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年8月25日 1時
