12話 ページ31
黙り込んだら櫻井君が優しく笑って私を覗き込んできた。
｢あれ？照れてらっしゃいます？ ということは智君と仲良くやれてるっていうことか。･･････フフ、良かった。じゃあAさんの家に入り浸ってるっていうのも嘘じゃないんだ？｣
｢入り浸る!? ･･････まだそんなには来てないよ？｣
焦って返した後、そういえば今夜、来る予定になってたけど、本当に来るのかな･･････ってにわかにソワソワ気分になった。
｢･････でも、私も勝ったのが櫻井君で良かったかも｣
｢ちょいちょい、姉さん！ あんまりドキッとさせること言わないで!? 多感な年頃なんだからっ。智君の物なのによこしまな考えが湧いちゃうでしょ｣
｢フフフ、ごめん。でも、智君の物じゃないよ？｣
｢え･････｣
｢今日は特に、かな。今日はみんなで仲良くしたかったから、冷静そうな櫻井君といればみんなともうまくやっていけそうだなって思ったの｣
櫻井君は笑顔が消えて、真顔になった。
｢･･････もしかして、瑠名ちゃんのこと？｣
｢あれ？ どうして分かったの？｣
｢賢いからでーす！･････っていうのは冗談で、いや冗談でもないんだけど｣
｢アハハハハ！櫻井君面白いね!? 賢いし面白いなら、学校でモテモテなんじゃない？ あ、そういえば年上の彼女とはどうなったの？｣
｢あなたよく覚えてるね!? ･･････別れましたよ｣
｢そうなんだ･･････｣
｢いや、暗い話でもないからね？ 今日なんか、いい出会いないかなって思って来たくらいだし｣
｢じゃあやっぱり私のそばにいる場合じゃないじゃない｣
｢役得だよ？ 前に言ったでしょ？ Aさんに一目惚れしそうだったって｣
｢冗談ばっかり。でも心地好くしてくれてありがとう｣
櫻井君は大きな目で瞬きした。
｢嬉しいの？｣
｢そりゃね。櫻井君のことは尊敬してるし。同じ会社にいたら憧れてただろうなって思う｣
｢告ったら付き合えるくらい？｣
｢んー、どうかなぁ。きっと、櫻井君は高嶺の花になってると思うなー。ライバルも多そうだし。･･･････今はみんなとこうして仲良くなれてるけど、もしみんなと同じ高校生だったら、私はここに来てないと思うよ。みんな学校で人気者でしょ？ 周りのやっかみの眼差しとかが怖いもの｣
｢じゃあ、この出会いがベストだったってことだ？｣
｢そうだね｣
二人で目を合わせて笑い合った。
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ao(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» peru様いらっしゃいませ！ やばばいですよ、まったく。意気消沈しまくりです。でも相変わらず二人はラブラブですので今後にご期待くださいませ。ブレイブ堪能しましたよ！ありがとうございました。 (2019年9月14日 8時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - やーばばばいです！そんな大事な日に、なんで月一の女の子の日なの〜(汗)Brave、堪能してください！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - しまかわさん» しまかわ様こんにちは。今日いよいよゲットできるので楽しみです！最終回まで、ほぼノンストップでお届けできるかと思うので、お楽しみに。いつもありがとうございます！ (2019年9月13日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様こんにちはー。ツンツン期、最高ですよね？大好物です！たまに昼くらいに更新する時あるので覗いてやって下さい。ちなみに夕方更新はほとんどないです。大人な内容の時は夜に更新しようかと迷うときもありますが（笑）。 (2019年9月13日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - なおさん» なおさんこんにちは！思わず私もお話読み返しちゃいましたよ。嬉しい言葉をありがとうございます！ニノかっこいいですもんね！いつかまたニノのお話も書ければいいなぁって思います。ありがとうございました。また頑張ってお話作れそうです！ (2019年9月13日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年8月25日 1時
