4話 ページ9
寝室に入った智君は一度私を抱きしめると、身を起こして私の服を脱がせ、自分のも脱いで、ベッドの中で裸になって抱き合った。
触れる素肌はサラサラで、暖かく、心地好かった。
逞しい肩や胸に安心して、うっとりしちゃう。
智君はお風呂につかった時のような声を出した。
｢あぁー･････。気持ちいいね｣
｢うん｣
私は嬉しくって智君にますますぎゅっと抱き着いた。
ひとしきり抱きしめあった後、智君が提案してきてくれた。
｢あのさ｣
｢なあに？｣
｢どこまでやれるか試してみようよ｣
｢どこまで･････？ キスしたら戻っちゃうのに？｣
｢だからチュウはなしで｣
｢･･････キスしなくても、前に首筋のキスで戻っちゃったけど･･････｣
｢･･････でも、耐性出来てんでしょ？｣
｢耐性？ ･････そう、だね。確かにちょっとずつ･････できてるね｣
最初はそばで眠るだけですぐ戻っていたのに、今は長めに抱っこしてもらわなきゃ戻らなくなっている。キスも、軽いものでは変身しなくなった。
｢経験重ねてけば、そのうち慣れて、耐えられるようにならねぇ？｣
キスも普通に出来たりするようになる？･･････智君と普通に抱き合えるようになるの？
想像したら、それは夢のような甘美な話だった。
｢そうだね･････。じゃあ･････してみる。智君、してくれる？｣
私が言ったら、智君は嬉しそうに｢おぅっ｣って元気よく返事をしてくれて、くすぐったくなった。
｢どこからやろっかな〜｣
語尾に音符マークがつきそうなくらい楽しそうに私の体に目を走らせるから、恥ずかしくて胸を隠した。
冗談っぽく言うのは、実は智君も恥ずかしかったりするから？
目があって照れくさそうに逸らしたのはその証拠？
｢お手柔らかにお願いします･･････｣
でも、もう言った側からドキドキが凄くなってきて、数分も耐えられない気がしてきた。
智君は私の足の間に片膝を入れながら、覆いかぶさってきた。
綺麗な瞳が私に向けられる。
熱の灯ったその視線だけで、もう私は息も絶え絶えだった。
かっこよすぎるよ････。
見られてるだけで変身しちゃいそう････。
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ao(プロフ) - keiさん» kei様はじめまして。ようこそお越し下さいました。数日中に移行出来ると思うので、待っててくださいね。私も書きながら癒されてます。コメントのおかげでまた頑張れそうです。ありがとうございました。 (2019年9月7日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - aoさん、はじめまして。素敵なお話をありがとうございます。このお話のねこちゃんと大野さんに癒されて、ドキドキして、何回も読み返してます。更新を楽しみにまっています。 (2019年9月3日 17時) (レス) id: a6dd3c2537 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様こんにちはー！本当に彼は魔性ですね･･･。魅力の塊です。酔わされちゃいますね。でも翔君もほんと凄い人で。あらためて、奇跡の五人に感動中です。 (2019年9月3日 6時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
mizuna(プロフ) - こんにちは〜久しぶりの更新に読む前からドキドキしてました（笑）aoさんと同じ様に本来なら私も翔くんタイプに恋する人間なので共感から笑っちゃいました、反対に智くんがそれを凌駕する魅力的な人って事でもあるので大野智は魔性ですね(笑)次回も楽しみにしてます！ (2019年9月2日 15時) (レス) id: a740177e2c (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - blue3104さん» blue3104様こんにちはー！私は皆さんのコメントに癒しをいただいています。夏の終わりは疲れが出がちですから、どうぞご自愛くださいませ。お話読んで、癒されてくださいませ。 (2019年8月30日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年8月10日 9時
