2話 ページ14
｢･･････じゃあさ、今日していいってことか｣
閃いた顔をした智君。
あ、今気づいたの？
こっちは猫で行くって決めたときからソワソワしてたのに。
猫で行くためには、今から寝たら1時間後くらいには人間になっちゃうから、出発するまでに智君に可愛がってもらって、また猫に戻して貰う必要があった。
可愛がってもらわなくても、抱き着いて二度寝したら猫に戻れるけれど･･････それも近頃は確実じゃなくなってきてるから。
智君とイチャイチャをするようになってから、ほんとに耐性が出来始めてるみたいで、時々、くっついて寝るだけじゃ猫に戻ってない朝もあった。
｢ニャアー｣
よろしくお願いしますってひと鳴きしたら、智君が振り返った。
｢いいよ。しちゃる。････嘘、させて？｣
可愛すぎる････。
愛しくって、私の好きな優しい目尻のシワをペロリと舐めた。
｢ンフフ。早く寝よ？｣
優しい瞳。
｢ニャーン｣
お返事して、丸くなって目を閉じた。
明け方、コーヒーを飲みながら智君は大あくびした。
｢･･････ねむ｣
ぐったりしてるし。
私は猫の姿でキッチンに隠れた。
身の置きどころがない。
大あくびは私のせいだから。
･･････けれど一時間前、キスするだけでいいのに、ポイントを避けて焦らして焦らして、私があられもない声をあげちゃうくらい執拗にいっぱい可愛がって来たのは智君の方なんだけど。
早起きした上に頑張ったから寝不足なのか、さっきから智君が人形みたいに動かなくて、私は心配になって、ソファにいる智君のお膝に乗り上がると顔を見上げた。
｢ニャア･･････｣
大丈夫？ 今日船に乗れる？ あんなに楽しみにしてた釣りだよ？ ･････私のせいでごめんなさい。やっぱり人間の姿で行けば良かったかなぁ。
智君は私に視線を向けると、くすぐったそうに笑った。
｢だいじょーぶ。 ･････さっきすごかったなぁってぼーっと思い出してただけ。ふふ。･････A、すごいね？｣
｢ニ、ニャン？｣
なにがすごいの？
どうして感心した目で私を見てくるの？
恥ずかしいから見ないで欲しい･･････。
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ao(プロフ) - keiさん» kei様はじめまして。ようこそお越し下さいました。数日中に移行出来ると思うので、待っててくださいね。私も書きながら癒されてます。コメントのおかげでまた頑張れそうです。ありがとうございました。 (2019年9月7日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - aoさん、はじめまして。素敵なお話をありがとうございます。このお話のねこちゃんと大野さんに癒されて、ドキドキして、何回も読み返してます。更新を楽しみにまっています。 (2019年9月3日 17時) (レス) id: a6dd3c2537 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様こんにちはー！本当に彼は魔性ですね･･･。魅力の塊です。酔わされちゃいますね。でも翔君もほんと凄い人で。あらためて、奇跡の五人に感動中です。 (2019年9月3日 6時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
mizuna(プロフ) - こんにちは〜久しぶりの更新に読む前からドキドキしてました（笑）aoさんと同じ様に本来なら私も翔くんタイプに恋する人間なので共感から笑っちゃいました、反対に智くんがそれを凌駕する魅力的な人って事でもあるので大野智は魔性ですね(笑)次回も楽しみにしてます！ (2019年9月2日 15時) (レス) id: a740177e2c (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - blue3104さん» blue3104様こんにちはー！私は皆さんのコメントに癒しをいただいています。夏の終わりは疲れが出がちですから、どうぞご自愛くださいませ。お話読んで、癒されてくださいませ。 (2019年8月30日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年8月10日 9時
