4話 ページ43
留守番電話だからとらなくてもよくて、そのままペンを走らせていたら、聞き慣れた声が聞こえてきて慌てて立ち上がった。
『Aー、出て？』
智君だ！
私は慌てて受話器をとった。
｢智君どうしたの？｣
すると無言が返ってきた。
｢智くーん。･･････智君だよね？｣
間違い電話だったかと不安になりかけたら、んふふっていつもの柔らかい笑い声が聞こえてきてほっとした。
『･････電話で喋んの初めてだ』
あ、ほんとだね。
『変な感じ』
･･････私はそうは思わないけどな。
嬉しいよ？ワクワクしちゃう。
ところで何の用事ですか？
『･･････喋れ』
｢あ、ごめん。また胸の中で喋ってた！ ･･････っていうか、智君が用事あるんじゃないの？ 智君が喋らなきゃ｣
『･･････賢いね？』
気抜けしちゃう会話。
でも永遠に喋っていたい。
沈黙だって心地いいなってニヤついて浸りかけたのに、あっさり用事を切り出す智君は小悪魔ですか？
『リビングのテーブルの上に台本ない？』
｢あったよ。テーブルの下にあった。掃除の時に見つけたよ？｣
『そっか。ならいいや』
｢いるもの？｣
『いるけどなくても平気。なくしたかと思って焦っただけだから』
じゃあ良かった。
ほっと胸を撫で下ろした。
｢お仕事順調？｣
『みんなも一緒だよ』
｢そうなんだ。じゃあ･･････｣
言いかけた時、突然切れた通話。
｢あれ？｣
受話器を見て首を傾げた。
ツーツーと切れた音がして、突然の途切れ方に不自然さを覚えた。
でも、仕事場にいるんだろうし、急な用件があったのかもしれないと折り返すのをやめて受話器を置いた。
･･･････でもこれが大変だったみたいで。
夜に帰ってきた智君はお風呂を済ませて出て来たら、ぼそりと言った。
｢ニノに会いたい？｣
｢･･････うん、まぁ･･････そうだね｣
会いたいは、会いたい。
なにしろ同盟を結んだ人だからね。智君と怜香さんが焼けぼっくいに火が付かないか観察してる仲間。
私のグルグルを首根っこ掴んで止めてくれる大事な人でもある。
それに二宮君は面白い。お喋りじゃないけど、喋りのプロだ。
でも･･････どうして？
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ao(プロフ) - 萌和*さん» 萌和＊様おはようございます。ニノちゃん押しだったんですね。彼は現実でも妄想でもほんといい仕事しますからねー。うんうん、わかります。楽しんでいただけるといいなぁ〜。 (2019年8月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kikiさん» kiki様おはようございまーす！雄叫びありがとうございます。うふふ。ラブラブなのはほんと心の栄養ですよねー。活力お届けできるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします！ (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃん月末なんだね!? うちわ結局ウインクと投げチューとありがとの三種とりあえず作ることにしたよ。ほんと楽しいね！次は二宮君ちだよー。楽しんでね〜。 (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
萌和*(プロフ) - こんばんは！わーーー二宮さん家！ついに！にやにやが止まらない二宮くん推しです← 二宮さんが出てくるとは思ってなかったのでドキドキです〜次回も楽しみにしてます♪ (2019年8月9日 18時) (レス) id: 270b2e26c0 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - ao様 ギァー\(//∇//)\ 2人のやり取りが可愛い過ぎて、ニヤニヤですよ！それに二宮さんまで絡みだして、ワクワク、ドキドキが止まりません（≧∇≦）これからの活力になる事間違いなしでございます。ありがとうございます！ (2019年8月9日 17時) (レス) id: 5bf90ac6c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年7月14日 9時
