5話 ページ5
私はこの時、自分が大野君以外で反応して人間になったことに、絶望していたんだと思う。
もう、このことで、大野君と一緒に暮らせないと思ったの。
大野君じゃなくても反応するのなら、大野君といる意味はない。自分はお荷物だから。
だから今後の身の振り方を決めるためにも、猫に戻る方法を早くはっきりさせたかった。それでねだった、松本君の唇。
間違っているかどうかなんて、考える余裕なんてなかった。
でも、私は猫に戻らなかった。
凄く素敵なキスだったと思う。
けど、私は人のままだった。
｢どうして･･･････？｣
信じられないと呟く私に、松本君はバツが悪そうに言った。
｢･･････ごめん。しといてなんだけど、やっぱりリーダーに確認した方がいいんじゃない？ リーダーの気持ち｣
｢大野君の気持ち･････？｣
｢おまえは彼女じゃないってリーダーが言ったの？ そもそも、彼女になりたいっていう自分の気持ち、伝えてあるの？｣
私は思いがけないことを言われて首を横に振った。
松本君は目を丸くした後、溜息をついて苦笑した。
｢二人、まだその段階？ 冗談だろ、いろいろ順番がおかしいんじゃない？ ･･････同棲するより、肌を重ねるより先に、言うことがあるでしょうが｣
｢そんなの、でも、だって･･････｣
私はうろたえた。
･･････妖怪だから言いたくても言えないの。でも、松本君の言葉は私を刺激する。
いっそ、松本君に全てを告白してしまおうかと思った。
松本君は、私の思いも寄らないことを言ってくれたから、もっとちゃんと話せば新しい何かが見つかるかもしれないと思ったの。
でも、私が口を開こうとした時、廊下の先で玄関が開く音がした。
顔を上げたら、大野君がドアを開けて入って来るところで、息をのんだ。
大野君は毛布にくるまれて松本君に抱っこされてる私を見つけると、目を見開いた。
胸がキュンと甘く痺れた。
こんな時だけど、大野君を見た瞬間、あぁ、大好きだなって思った。愛しい。彼の何もかもに恋してると思った。
今夜、誰と何をしてきても、それは変わらない。
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ao(プロフ) - 萌和*さん» 萌和＊様おはようございます。ニノちゃん押しだったんですね。彼は現実でも妄想でもほんといい仕事しますからねー。うんうん、わかります。楽しんでいただけるといいなぁ〜。 (2019年8月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kikiさん» kiki様おはようございまーす！雄叫びありがとうございます。うふふ。ラブラブなのはほんと心の栄養ですよねー。活力お届けできるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします！ (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃん月末なんだね!? うちわ結局ウインクと投げチューとありがとの三種とりあえず作ることにしたよ。ほんと楽しいね！次は二宮君ちだよー。楽しんでね〜。 (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
萌和*(プロフ) - こんばんは！わーーー二宮さん家！ついに！にやにやが止まらない二宮くん推しです← 二宮さんが出てくるとは思ってなかったのでドキドキです〜次回も楽しみにしてます♪ (2019年8月9日 18時) (レス) id: 270b2e26c0 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - ao様 ギァー\(//∇//)\ 2人のやり取りが可愛い過ぎて、ニヤニヤですよ！それに二宮さんまで絡みだして、ワクワク、ドキドキが止まりません（≧∇≦）これからの活力になる事間違いなしでございます。ありがとうございます！ (2019年8月9日 17時) (レス) id: 5bf90ac6c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年7月14日 9時
