5話 ページ35
芯から溶けて行きそうだと思ったら、智君が唇を僅かに離してしまった。
もう終わっちゃうの？って切なくなったのは一瞬で、｢やべぇ｣って声が聞こえてきたと思ったら、さっきより深く唇が重なってきて、同時に智君の体重がこちらに寄り掛かった。
私が倒れないようにその背中に手を回したら、ますます智君の体がこちらに傾いてきて、ついにソファに背中が触れた。
でも、そこまでだった。
｢あっ･･････｣
｢え？｣
｢変身、しちゃう･･････。ああっ･････ん･･････！｣
｢A？｣
気がついたら猫に戻っていた。
･･････気まずい。
わかってたことだけど、このタイミングで戻るとか最悪だ。もっとキスしたかった。
情けなくて顔を上げられないでいたら、智君も情けなさそうに、盛大な溜息を吐き出して言った。
｢まだこっち、なんも言ってねぇし、そっちのもちゃんとは聞いてねぇんだけど｣
｢ニャーン･････｣
やっぱり遠回しだった？
好きってはっきり言うべきだった？
･････意気地なしで面目ないです。
｢･･････まぁ、話より先にチューしたおいらがわりぃんだけど｣
･････特異な体質でごめんなさい。
消化不良みたいな顔をしていた大野君だけど、急にんふふって笑った。
｢でもさっきの声、すげぇ色っぽかったぁ｣
｢ニャン？｣
｢変身する前の声。変身しちゃうー！ああーんっていうあれ｣
思わず絶句してしまった。
そんなこと言ってた!?
･････そういえば、言ったような？
智君はニコニコと、満足そうに笑って言った。
｢あれでちょっと充電出来た。録音しときゃよかったなぁ〜｣
･･････喜んで貰えて何よりです。
｢だから今度はもっかい、ちゃんと聞かせてよ｣
それは甘すぎるおねだりで。
･････いいの？
私、好きって言ってもいいの？
妖怪なんだけど･････いいの？
智君も･･････私のこと？
甘い４月の朝。
私の頬はずっと、桜色に染まってた。
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ao(プロフ) - 萌和*さん» 萌和＊様おはようございます。ニノちゃん押しだったんですね。彼は現実でも妄想でもほんといい仕事しますからねー。うんうん、わかります。楽しんでいただけるといいなぁ〜。 (2019年8月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kikiさん» kiki様おはようございまーす！雄叫びありがとうございます。うふふ。ラブラブなのはほんと心の栄養ですよねー。活力お届けできるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします！ (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃん月末なんだね!? うちわ結局ウインクと投げチューとありがとの三種とりあえず作ることにしたよ。ほんと楽しいね！次は二宮君ちだよー。楽しんでね〜。 (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
萌和*(プロフ) - こんばんは！わーーー二宮さん家！ついに！にやにやが止まらない二宮くん推しです← 二宮さんが出てくるとは思ってなかったのでドキドキです〜次回も楽しみにしてます♪ (2019年8月9日 18時) (レス) id: 270b2e26c0 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - ao様 ギァー\(//∇//)\ 2人のやり取りが可愛い過ぎて、ニヤニヤですよ！それに二宮さんまで絡みだして、ワクワク、ドキドキが止まりません（≧∇≦）これからの活力になる事間違いなしでございます。ありがとうございます！ (2019年8月9日 17時) (レス) id: 5bf90ac6c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年7月14日 9時
