2話 ページ20
わぁ、スーツに毛がついちゃうよぉ。離して離して。
焦ってたらちょうどのタイミングで電話がかかってきて、大野君は適当な感じで返事すると、そのまま私を連れて家を出た。
うそぉ!?
久しぶりの外出がいきなりのこんなことでいいの!?
寝たら人間になっちゃうとか、考えなきゃならないことはいろいろあるはずなのに、こんな気軽でいいの!?
一ヶ月以上ぶりの外出だよ？二ヶ月近いかも？
えーっ!? いいの〜!?
迎えに来たマネージャーさんの車が直行したのは、とんでもない大邸宅だった。
広大な芝生の庭には屋根つきの25メートルプールがあり、建物は近代的な美術館のような建築で、見渡しても全貌がわからない広さだった。
時刻は夕方で、駐車場から玄関ホールに続く屋外の長い石畳には、地面に等間隔に埋め込まれたライトが足元を淡く照らし、雰囲気を醸し出している。
私は大野君の足元でひたすらキョロキョロとしていた。
外食だって言うから、動物は入店禁止なんじゃないのかなぁって、店の外で待つ覚悟をしてたんだけど、ここは事務所幹部の個人宅で、犬猫も普通に放し飼いで飼われているそう。
大野君はここに何度も来たことがあるみたい。
車で移動中、マネージャーさんと話しているのを盗み聞きしたところによると、今日は年に1回行われている懇親会らしい。
･･････推測するに、いえ推測しなくても、大野君はこの食事会が苦手みたい。
全然笑顔がないんだもの。
車に乗った瞬間、ここへ着いた瞬間、さっきから幾度も終わりの時間を確認しているほど。
広いホールに入ったら、イケメンが四人集まって談笑しているのが見えて、私は思わず走り出した。
でも駆け寄りかけて、急ブレーキをかけてご主人様の大野君を窺うように見上げたら、ここに来て初めて笑顔を見せて、苦笑しながら顎をしゃくって、許可を出してくれた。
いいよってことだね！
｢ニャーン！｣
走ってみんなのピカピカの革靴が８足円形に揃ったそこへ飛び込むと、いの一番に相葉君が気がついてくれた。
｢あーーーっ！ Aーーー！｣
相葉君は吹き抜けの天井まで届くくらい大きな声で叫んで、すぐさまさらうように私を抱き上げた。
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ao(プロフ) - 萌和*さん» 萌和＊様おはようございます。ニノちゃん押しだったんですね。彼は現実でも妄想でもほんといい仕事しますからねー。うんうん、わかります。楽しんでいただけるといいなぁ〜。 (2019年8月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kikiさん» kiki様おはようございまーす！雄叫びありがとうございます。うふふ。ラブラブなのはほんと心の栄養ですよねー。活力お届けできるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします！ (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃん月末なんだね!? うちわ結局ウインクと投げチューとありがとの三種とりあえず作ることにしたよ。ほんと楽しいね！次は二宮君ちだよー。楽しんでね〜。 (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
萌和*(プロフ) - こんばんは！わーーー二宮さん家！ついに！にやにやが止まらない二宮くん推しです← 二宮さんが出てくるとは思ってなかったのでドキドキです〜次回も楽しみにしてます♪ (2019年8月9日 18時) (レス) id: 270b2e26c0 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - ao様 ギァー\(//∇//)\ 2人のやり取りが可愛い過ぎて、ニヤニヤですよ！それに二宮さんまで絡みだして、ワクワク、ドキドキが止まりません（≧∇≦）これからの活力になる事間違いなしでございます。ありがとうございます！ (2019年8月9日 17時) (レス) id: 5bf90ac6c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年7月14日 9時
