7話 ページ15
私は慎重に切り出した。
｢じゃあ大野君は、夕べ私が寝ている間、一度帰ってきておうちにいたっていうこと？ どれくらい？｣
｢･･････40分くらい？｣
｢だ、だったら、私が人間に変身したのって、松本君がきっかけじゃなかったってこと？大野君がきっかけで変身した可能性もあるって･･････ことなの？｣
｢･･････かも。まつじゅんとキスしても戻んなかったんだよね？｣
私は大急ぎで頷いた。
すると大野君はソファの背にもたれて自嘲気味に笑った。
｢･･････そっか。･････ごめんね、おいらが戻って来たせいではっきり出来なくなっちった｣
私は一生懸命、首を横に振った。
悲しい顔は見たくなくて。
大野君のせいじゃないんだよ。
私だって、大野君が仕掛けたことは、全部私のためにしてくれてることだってわかってたけれど、なんだかずっと、とっても悲しかったの。大野君以外の人がきっかけで変身したくなくって。
全部振り出しに戻った心地だった。
でも、松本君とキスしても、猫に戻らなかったことだけは事実だ。
私は言い忘れていたことを思い出した。
｢あのね、･･････大野君にここでキスしたって言ったでしょ？ その時からなの。私が喋れるようになったのは｣
｢え･･････マジで？｣
｢今まで黙っててごめんなさい。まだ、ついこの前のことなんだけど｣
｢それはいいけど･･････おとぎ話みてぇじゃん｣
ほんとだね。
王子様のキスで目覚めるお姫様。
･････あ、反対か。王子様にキスしたのはこっちだった。
よく考えたら随分大胆な話だね。
そもそも私はお姫様って柄じゃないし。妖怪だし。
｢またキスしたら、喋れなくなるとかある？｣
思いも寄らないことを聞かれて、私は目を見開いた。
｢この声･･････もう聞けなくなるとか困る｣
眉が寄せられて、苦しそうな顔になった。
｢大野君･･････｣
キュンと甘く胸が締め付けられた。
悲しそうな顔は見たくないのに、この大野君はずっと見ていたいと思っちゃう。
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ao(プロフ) - 萌和*さん» 萌和＊様おはようございます。ニノちゃん押しだったんですね。彼は現実でも妄想でもほんといい仕事しますからねー。うんうん、わかります。楽しんでいただけるといいなぁ〜。 (2019年8月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kikiさん» kiki様おはようございまーす！雄叫びありがとうございます。うふふ。ラブラブなのはほんと心の栄養ですよねー。活力お届けできるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします！ (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃん月末なんだね!? うちわ結局ウインクと投げチューとありがとの三種とりあえず作ることにしたよ。ほんと楽しいね！次は二宮君ちだよー。楽しんでね〜。 (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
萌和*(プロフ) - こんばんは！わーーー二宮さん家！ついに！にやにやが止まらない二宮くん推しです← 二宮さんが出てくるとは思ってなかったのでドキドキです〜次回も楽しみにしてます♪ (2019年8月9日 18時) (レス) id: 270b2e26c0 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - ao様 ギァー\(//∇//)\ 2人のやり取りが可愛い過ぎて、ニヤニヤですよ！それに二宮さんまで絡みだして、ワクワク、ドキドキが止まりません（≧∇≦）これからの活力になる事間違いなしでございます。ありがとうございます！ (2019年8月9日 17時) (レス) id: 5bf90ac6c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年7月14日 9時
