3話 ページ43
時計を見て、そろそろ収録が終わりそうだなって思ってたら、ドアの外が酷く賑やかになって、バタバタと走って来る足音がしたと思ったら、バタンと勢いよくドアが開いて、息を切らせた二宮君が飛び込んできた。
ハァハァと息切れさせているけれど、満面の笑みで、凄い楽しそうな顔だ。
二宮君はびっくりしてる私を見て、笑いながら顔をしかめた。
｢あー、起きてんじゃーん。くっそー！｣
｢ニノっ！｣
追いかけるように入ってきた大野君は、私が起きているのを確認すると、ほっと胸を撫で下ろしていた。
｢良かった〜。起きてたぁ〜｣
裏返った、泣きそうな声だ。
･･････そんなに寝られたくなかったの？
･･････二宮君の態度から察するにこれは、大野君は恐らく収録中、私が寝ていないかずっと心配していて、終わって１番にここへ戻ろうとしたところを、いたずら心を起こした二宮君に先を越されて焦って追いかけてきたっていう構図だと思う。
｢あーあ、残念！｣
一方、二宮君はニヤニヤ笑いながら、実際はそんなに残念には思ってない顔で私のところにやってきた。
二宮君、よっぽど大野君のことが好きなんだね。
困らせたい、イジメたいって顔に書いてあるよ？
あんまりご主人様をいじめないでね？
｢ゲームしなかったの？｣
二宮君に覗き込まれて、私は目をそらした。
･･････だって、やっぱりゲームする猫なんて気味が悪いに決まってるから、敢えてやめておいたの。幸い眠くならなかったしね。
｢なーんだ、つくづく面白くない子だねぇ｣
それを聞いて、やらなくて良かったって心底思った。
だって二宮君ってば、からかう気満々なんだもん。やってたら絶対大変なことになってた。
ぞっとしてたら、大野君がやってきて、二宮君から庇うように抱き上げてくれた。
｢寝なかった？｣
｢ニャー｣
うん。頑張ったよ？
｢偉いじゃん｣
頭を撫でてくれる。
うふふ、頑張って起きてて良かったぁ。褒められちゃった。
見つめ合ってたら、背後から、二宮君がさりげなく核心を突いてきた。
｢大野さんさ、そいつ寝たら何か起きるわけ？｣
私はドキッとして固まった。
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juntea1054(プロフ) - m(_ _)m(^^)dm(_ _)m (2019年10月16日 14時) (
レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - juntea1054さん» コメントありがとうございます。早速山本様の画像を検索して見てみましたよ。美人さんですね！猫ちゃんぽい！お好きに想像して楽しんで貰いたいので、敢えて容姿や毛色に触れてないのですが、こんな美人さんだったら妄想もより楽しいですね！今後ともよろしくです！ (2019年10月16日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
juntea1054(プロフ) - 私は今は黙っていて、フェミニン服の山本舞香チャンでしょうか？！マイペースで頑張って下さいませ、重ねてありがとうございます。これからもどうか宜しくお願いしますm(_ _)m(*^^*)m(_ _)m (2019年10月15日 5時) (レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
juntea1054(プロフ) - おはようございます、とてもロマンチックで素敵なお話をありがとうございますm(_ _)m(^^)dm(_ _)m 大野君と同棲中の美猫&うら若い美女は【特に人間美女の方は】芸能人ならばを想像したら良いかと楽しく考えておりますよ。 (2019年10月15日 5時) (レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - みゆさん» みゆ様こんにちは〜。コメントありがとうございます。お気持ち、伝わりましたよ〜。有り難くお気持ち頂戴致します。私も作っててずっとニヤニヤしています。おかげで頑張れます！ありがとうございました！ (2019年6月21日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年5月25日 15時
