6話 ページ33
二度目にここに来た最初の夜、大野君は私にこのお皿を出してくれようとして引っ込めてた。
出してくれたのは、相葉君ちでずっと使っていたプラスチックのお皿で、私は陶器のお皿の方を気に入っていたから、凄く残念だったの。おねだりしたのに珍しく聞いてくれなかったことにもショックを受けた。
残念だったけど、私は自分に、人間が使うお皿を偉そうにねだっちゃいけないと言い聞かせて、諦めてた。
それが、どうして今出て来るの？
プラスチックのお皿、まだ壊れてなかったよ？
見れば、プラスチックのお皿はシンクの横に綺麗に洗って乾かしてあった。
｢ニャー？｣
どうしてかなって思ったけど、これは嬉しいことに代わりはなくて、私は喜んで白いお皿でお水を飲んだ。
そのお水は、ひんやりしてて、同じお水なのにちょっと甘く感じた。
嬉しいな〜。
でも･･････やっぱりどうして？
･･･････昨日の夜、私がまた、ちょっとえっちな夢を見ちゃったことと、何か関係ある？
お昼前、窓辺でひなたぼっこをしていたら、ふと視線を感じて振り返った。
すると、いつの間にか作業部屋から出て来ていた大野君が、リビングの入口に立って、壁にもたれ、そこからじっと私を見ていた。
大野君？
まるで観察するような眼差しだ。
なんだろうと思いながら、首が痒くなって後ろ足で掻こうとしたら、空振りした。
恥ずかしい。
｢ンフフ｣
笑い声に顔を上げたら、大野君がこっちに向かってやって来るところだった。ニコニコしてる。もう観察するような眼差しじゃない。
｢かゆい？｣
うん、そう。
｢･･････手で掻けば？｣
｢ニャ？｣
手で？
私は自分の前足を見下ろした。
え？これで？ 前足で掻いたことないんだけどな･･･････。
試しに前足を首に持っていこうとしたんだけど、関節の作り的に無理だった。
大野君、手はやっぱり無理です。
｢ニャア｣
見上げて訴えたら苦笑された。
｢･･････マジで人間の言うことわかんだな｣
あ、しまった！
わからないふりするの忘れてた。
･･････でも大野君。今更どうして？
私が言葉を理解して行動するなんてことはもう十分知ってるはずなのに。改めて言うなんて、変なの。
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juntea1054(プロフ) - m(_ _)m(^^)dm(_ _)m (2019年10月16日 14時) (
レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - juntea1054さん» コメントありがとうございます。早速山本様の画像を検索して見てみましたよ。美人さんですね！猫ちゃんぽい！お好きに想像して楽しんで貰いたいので、敢えて容姿や毛色に触れてないのですが、こんな美人さんだったら妄想もより楽しいですね！今後ともよろしくです！ (2019年10月16日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
juntea1054(プロフ) - 私は今は黙っていて、フェミニン服の山本舞香チャンでしょうか？！マイペースで頑張って下さいませ、重ねてありがとうございます。これからもどうか宜しくお願いしますm(_ _)m(*^^*)m(_ _)m (2019年10月15日 5時) (レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
juntea1054(プロフ) - おはようございます、とてもロマンチックで素敵なお話をありがとうございますm(_ _)m(^^)dm(_ _)m 大野君と同棲中の美猫&うら若い美女は【特に人間美女の方は】芸能人ならばを想像したら良いかと楽しく考えておりますよ。 (2019年10月15日 5時) (レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - みゆさん» みゆ様こんにちは〜。コメントありがとうございます。お気持ち、伝わりましたよ〜。有り難くお気持ち頂戴致します。私も作っててずっとニヤニヤしています。おかげで頑張れます！ありがとうございました！ (2019年6月21日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年5月25日 15時
