お姉様 ページ41
30人くらいが集ったこの飲み会は、みんなの行きつけの、会社からほど近い炉端焼き屋さんの２階で行われていた。
急なのに社内の半分以上が集まるあたり、大野さんの人徳は凄いと言える。
大野さんは社長と松岡専務、城島部長、櫻井さんや松本さんたちに囲まれて、私からは遠い席にいた。
ガヤガヤしている若手の多いこっちと違って、向こうはしっとり静かで大人の飲み会という様子だった。
西田さんがやって来た。
｢休みなのに呼び出してごめんね｣
｢いえ、全然。ありがたかったです。お祝いなら是非参加したかったから｣
｢旅行中なら申し訳ないと思って躊躇ったんだけど、大野君が電源切ってるもんだから、Aちゃんにかけるしかなくって｣
｢え｣
にやりと笑う西田さん。
｢･･････もしかして最初から私と大野さんが一緒にいるってわかってたんですか？｣
｢知らない知らない。全然知らない！｣
完全に知ってたっていう顔だ。問い詰めたら白状した。
｢だって大野君が電源切ってたことなんて今まで一度もなかったんだもの。よっぽど大事なことがあるって思うじゃない？ だったら今の時期ならAちゃんと一緒にいるせいだって、そりゃ簡単に想像なんてつくじゃないの｣
私は顔が熱くなって俯いた。
恥ずかしいのと嬉しいので、顔が上げられない。
でも、それだけ今日を大野さんが楽しもうとしてくれていたんだとしたら、さっき、元カノの登場くらいでへそを曲げるんじゃなかったって、改めて後悔が湧いた。
･･････大野さん、もう私のこと面倒に思ったりしてないかな。
ここに来る前、ほとんど無言でやってきちゃったし。私のこと、暗くてしつこい奴だって思ったかも。大野さんの好きな男前要素が微塵もない。
だって、何を言っていいのかわからなかったの。
ちらりと見た大野さんは、誰かの言った冗談で、穏やかに笑ってた。
怒ってないの？
我慢させちゃってる？
大野さんがとても好きなの。別れたくない。
どうやったら気持ちを整理できて、素直に気持ちを伝えられるだろう。
考えなきゃ･･････。
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ao(プロフ) - cocoroさん» cocoro様、わお！素敵なコメントありがとう〜！嬉しいです！やる気出ましたよー！まだしばらくは頑張れそうだから今後もお楽しみに！よろしくお願いいたします！ (2019年5月3日 9時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃんありがとう〜。動じなくって一言の重みがある。そうなんですよね〜、そこに惚れてるのです。こちらこそいつもありがとう！励みになってるよ。次も萌えられるよう頑張るね！ (2019年5月3日 9時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様、恐れ多い最高の褒め言葉をありがとうございます。拙い文章で、まだまだ切磋琢磨が必要ですが、自信になります。ありがとうございます！私の理想と一緒で良かったです！これからもよろしくお願いします。 (2019年5月3日 9時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kikiさん» kiki様いつもありがとうございます！かっこいいのとゆるふわ、そうです、それが書きたくて。うふふ。令和も楽しみながら作って、自身も皆さんも癒せるといいなって思います。これからもよろしくお願いします！ (2019年5月3日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
cocoro(プロフ) - aoさ〜ん。もう「aoさんの大野さん」のない生活は考えられないよ。令和もよろしくです。aoさんが書き続ける限りずっと読者してます。 (2019年5月2日 21時) (レス) id: 8d2a7d356c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年4月18日 13時
