8 汗だく ページ8
初めは私のことかなって思ったけど、あのことで別に不機嫌になった覚えはない。恥ずかしくて困ったけど、初めての社員旅行で洗礼を受けるのは新人の定めかなって思って諦めた。
私以外に誰か怒ってたのかな？でもどうしてその人は怒ったんだろう･･････。
タイマーが切れて、私は走るのを終えた。
息があがる。
ハァハァ言いながら顎から滴り落ちる汗をタオルで拭いていたら、三人の向こうに見知った顔が二人現れて、胸がドキッと高鳴った。
大野さんと櫻井さんだった。
二人ともジャージを着ていて、今からトレーニングをするみたいだった。
櫻井さんが私たちを見つけて微笑みながら近寄ってきた。
｢あれ？ みんないるじゃん。週末だから？｣
｢お疲れ様です｣
私が頭を下げると、生田さん達も頭を下げた。
｢お疲れさんでーす｣
二人とも私達より先輩で、役職的にも上司にあたる人達だから。
櫻井さんは私を見て笑った。
｢あっせだくだね!?｣
｢今走り終わったところなんです｣
｢こいつらが邪魔したんじゃない？｣
急いで首を振ったんだけど、その揶揄に三人が喜んで食いついて櫻井さんにそりゃないですよーって突っ込んで、そこから楽しい会話が始まったから微笑んで見守ることにした。
うちの会社ってほんとに和気あいあいとしてるよなぁ。
みんながみんな、各個人を尊重してる。
才能がものをいう仕事なのに、妬みやそねみを見せずにいるのは本当に難しいことのように思う。
それはひとえに、一番才能の塊の人が、いつも穏やかに、ひっそりとしているせいかもしれなかった。
大野さん。
私の好きだった人。
大野さんと目が合った。
私の好きな笑い方で微笑まれて、胸がきゅーんとなった。
素敵な人。
･･････やっぱり今でも大好きな人。
過去形になんてできないよ。
相手に付き合ってる人がいたら過去形にしないといけないんだっけ？
片思いなんて久し振りでどうしたらいいのか分からない。
櫻井さんと生田さん達はワイワイ喋っている。
大野さんが一歩私の方へ近づいた。
ドキドキが止まらない。
恋人のいる人なのに。
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ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんにちは。萌えていただけて良かったですー。あの手で引っ張られたら、どこにだって行きますよね!? また遊びにきてくださいねー。お待ちしています！ (2019年4月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 蜂須賀さん» 蜂須賀様こんにちは！最高の褒め言葉をありがとうございます！全部、私が意識して心掛けている事柄をどんぴしゃで褒めていただいて、最高に嬉しいです。毎日更新と話数、重要ですよね!?まぁ無理な時もありますが(笑)。今後もよろしくお願いします。 (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんにちは。私もリーマン智君大好物ですー。服装は設定してませんので、スーツでもカジュアルでも、ご想像くださいね。また遊びにきてくださいねー。待ってます！ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ひつじー(プロフ) - 萌えてます〜ドキドキしてます〜手！あの手で私も引っ張られたいです！！(^ω^) (2019年4月10日 4時) (レス) id: 38fc399fe7 (このIDを非表示/違反報告)
蜂須賀(プロフ) - はじめまして。毎朝ムズキュンさせてもらってます。話も好きだし、毎日更新かつ話数も多く、今一番好きな作者さんです！これからも楽しみにしています (^^) (2019年4月9日 17時) (レス) id: 3645ec60b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年4月5日 6時
