5話 ページ49
街は週末だから人で溢れていて、すれ違う人はみんな楽しそうに見えた。
･･････隣には、ずっと憧れていた大野さんがいる。
なんだかいい匂いだし、横顔は綺麗だし。
この人が私の彼氏なの？
嘘みたい。
にわかに緊張が湧いてきて、私はそれをごまかすように、思い出した素振りで言った。
｢そういえば櫻井部長、今日はジムにいらっしゃいませんでしたね｣
すると大野さんは驚くことをあっさり返してきた。
｢お邪魔虫だから今日はプールの方に行くって言ってた｣
!?
｢あ、あぁ･････そう、ですか｣
大野さんが普通の顔をして言うから、私も普通を装って返答したけど、意図的に二人きりになっていたなんて知らなかったから、照れ臭さで心の温度は急上昇した。
大野さんは櫻井部長にそう言われて、なんて返したんだろう。
ありがとうとかだったら嬉しいな。
あ、だめ。ときめきで苦しくなっちゃう。
｢んふふ｣
大野さんが急に笑った。
｢どうしました？｣
｢A、いちいち恥ずかしがるからくすぐったい｣
｢ご、ごめんなさい。でも、だって･･････やっぱり恥ずかしいから｣
｢何がだめ？｣
｢だめじゃなくて、良すぎるんです。･････こんなの夢みたいだもの。大野さんが何をやっても、やらなくても、好きーってなっちゃって、もう全部恥ずかしくって｣
すると歩きながら大野さんが盛大な溜息を吐いた。
｢なんかやっぱりくすぐってぇ｣
｢ごめんなさい｣
｢悪くねぇから謝んないでいいわ。･････悪いとかじゃなくて、なんかこう･･････｣
｢こう？｣
｢えっちしたくなるっつうか｣
｢えっ｣
｢ムズムズする｣
びっくりして大野さんを見たら、透明で綺麗な瞳が街の明かりを映しながら私を見下ろしていた。
綺麗な瞳。
･･････大野さん、私なんかを抱きたいって思ってくれるの？
｢んふ。まだ早いか、ごめん｣
素直に謝るその姿はただただ愛しいばかりで、ちょっぴり罰が悪そうにはにかんでる顔にまた恋をした。
大野さんって意外と直球なんだね。
普段、あまり喋らない人だし、ことを荒立てない優しい性格だから、えっちしたいだなんていう直球の言葉を吐かれたらその対処に慌てちゃう。
･････でも、私って大野さんのことが好きすぎるのかな。ど直球の言葉も好印象でしかない。
意外な男らしさに胸がときめいた。
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ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんにちは。萌えていただけて良かったですー。あの手で引っ張られたら、どこにだって行きますよね!? また遊びにきてくださいねー。お待ちしています！ (2019年4月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 蜂須賀さん» 蜂須賀様こんにちは！最高の褒め言葉をありがとうございます！全部、私が意識して心掛けている事柄をどんぴしゃで褒めていただいて、最高に嬉しいです。毎日更新と話数、重要ですよね!?まぁ無理な時もありますが(笑)。今後もよろしくお願いします。 (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんにちは。私もリーマン智君大好物ですー。服装は設定してませんので、スーツでもカジュアルでも、ご想像くださいね。また遊びにきてくださいねー。待ってます！ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ひつじー(プロフ) - 萌えてます〜ドキドキしてます〜手！あの手で私も引っ張られたいです！！(^ω^) (2019年4月10日 4時) (レス) id: 38fc399fe7 (このIDを非表示/違反報告)
蜂須賀(プロフ) - はじめまして。毎朝ムズキュンさせてもらってます。話も好きだし、毎日更新かつ話数も多く、今一番好きな作者さんです！これからも楽しみにしています (^^) (2019年4月9日 17時) (レス) id: 3645ec60b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年4月5日 6時
