5 お姉様2 ページ5
ニヤつきそうになる顔を引き締めていたら、隣の席の、同じ営業事務の西田さんが私の顔を覗き込んできた。
西田さんは太陽のように明るい笑顔が作れる２児のママ。姐御肌なところが私の憧れだ。
｢何をいい顔してるのぉ？ いいことでもあった？｣
｢えっ！ いえ、全然何にも！｣
｢Aちゃん嘘ついたらすぐわかっちゃうのよね〜｣
どきっ。
｢嘘をつきたかったら目を合わせないことね｣
｢そうなんですかっ｣
西田さんはフフンと楽しげに笑った。
｢Aちゃん、目に表情があるから見てたら分かっちゃうのよね｣
そんなこと言われたことなかったから驚いた。でも、なんとなく心当たりはあったから、西田さんからそーっと視線を外してじっとしていたら、｢あっ！｣という驚きの声が上がった。
驚いて視線を上げれば、西田さんの指が私のモニターを指差しているところだった。
｢なにこれ！｣
｢え？｣
指された場所に目をこらして思わず息をのんだ。
それは私と大野さんの、重なった長期休暇だった。
ばれた！って一瞬焦ったけど、別に示し合わせて一緒になったわけじゃないから、焦る必要なんてないって自分に言い聞かせて平静を装った。
｢一緒に取ったの？｣
｢い、いいえ？｣
｢なわけないよね｣
思わずずっこけそうになるくらいのあっさりさで引き下がられて、瞬きした。
でも次いで西田さんの言った言葉を聞いて、私は目の前が真っ暗になった。
｢大野君って、このビルに入ってるスイミングクラブのインストラクターと付き合ってるんでしょ？｣
嘘･･････。
｢私はプールに行ったことないけど、週一で通ってる白田さんと柳田さんが、二人が仲睦まじいところ何度も見たことあるって言ってたよ｣
そんな･･････。
私はショックで呆然とした。
彼女が以前いたのは知っている。
私が入社したての頃、後輩の丸山さんから誘われた合コンを、彼女がいるからって断ってたのを聞いたから。
でも半年前の社員旅行では、独身、彼氏･彼女無しの面々で行った王様ゲームに参加していたから、もういないものだと思っていた。(私はその王様の言い付けで、丸山さんとツイスターゲームをすることになって散々だった)
大ショック。
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ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんにちは。萌えていただけて良かったですー。あの手で引っ張られたら、どこにだって行きますよね!? また遊びにきてくださいねー。お待ちしています！ (2019年4月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 蜂須賀さん» 蜂須賀様こんにちは！最高の褒め言葉をありがとうございます！全部、私が意識して心掛けている事柄をどんぴしゃで褒めていただいて、最高に嬉しいです。毎日更新と話数、重要ですよね!?まぁ無理な時もありますが(笑)。今後もよろしくお願いします。 (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんにちは。私もリーマン智君大好物ですー。服装は設定してませんので、スーツでもカジュアルでも、ご想像くださいね。また遊びにきてくださいねー。待ってます！ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ひつじー(プロフ) - 萌えてます〜ドキドキしてます〜手！あの手で私も引っ張られたいです！！(^ω^) (2019年4月10日 4時) (レス) id: 38fc399fe7 (このIDを非表示/違反報告)
蜂須賀(プロフ) - はじめまして。毎朝ムズキュンさせてもらってます。話も好きだし、毎日更新かつ話数も多く、今一番好きな作者さんです！これからも楽しみにしています (^^) (2019年4月9日 17時) (レス) id: 3645ec60b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年4月5日 6時
