5話 ページ28
シマちゃんは猫用のトイレも持参してくれててほっとした。
｢トイレなら作ったよ？｣
｢さとっち、それじゃあダメだよ。匂いするもん｣
｢････そっかぁ｣
じゃあどっちがいいかこの子に聞いてみようぜってシマちゃんに聞かれて、申し訳ないけど私はシマちゃんのを選んだ。
むぅっとしてる大野君。
｢預かり猫だろ？ だったら前のご主人がやってたようにしてやるのが一番いいんだぜ？｣
ちょうどその時相葉君から私についてのあれこれが書かれたメールが届いて、それをシマちゃんも読んでくれて、大野君にかみ砕いて説明してくれた。
シマちゃん様様だった。
大野君に、もう遅いから泊まってく？って聞かれていたけれど、俺がいたらこの子が落ち着けないだろうからって遠慮するのを見て、本当にいい人なんだって感動した。
大野君！いい友達だね!?
｢んじゃまた御礼する｣
｢いい魚釣れたらまた鍋にでも呼んで。じゃあね、Aちゃん｣
大きな手でそっと撫でてくれたシマちゃんに、今日の御礼にとその手に頬を擦り寄せた。
｢にゃーん｣
するとびっくり顔のシマちゃん。
｢この子無茶苦茶可愛いな！｣
｢だろ？ 賢いんだよ｣
｢へぇ！ どんなことすんの？｣
｢どんなこと？ ･･････まだ芸は披露されたことねぇけど｣
｢じゃあなんで賢いって思ったんだ？｣
｢･････行動？ 言葉わかってっからこいつ｣
｢へぇ！ ･･････じゃあ、おいでA｣
｢にゃあ｣
歩いていって、シマちゃんのお膝にタッチした。
｢お？ 俺の言うことも聞いてくれんの？ じゃあ、くるっと回って？｣
一周でいいのかな？
私が回ったら手を叩いて喜ぶシマちゃん。
｢すげぇマジで賢いじゃん！ なぁ、Aちゃんのこと俺が預かってやろっか。こんな賢い子ならお世話も楽そうだし、うちなら猫グッズいっぱいあるよ？｣
言葉に詰まってる大野君。
でも、私だって何て言っていいか分からなかった。
シマちゃんちは便利そうな、猫の喜ぶ道具がいっぱい揃ってるだろうし、お世話も手慣れてるだろうけど。
･･････大野君がいいと言ってくれるなら、出来ればこのまま大野君ちがいいな･･････。
大野君。ダメだよって言って？
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ao(プロフ) - えべすさん» えべす様こんにちは。お越し下さってありがとうございます。頑張りますので、また是非遊びに来て下さいね。 (2019年5月26日 21時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
えべす - ワクワクドキドキしながら読んでます！これからも楽しみにしてます。 (2019年5月26日 13時) (レス) id: 0ca7106291 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - くますけさん» くますけ様いらっしゃいませ。私も自分で作って自分で読んで癒されて充電しています。お力になれて嬉しいです！私はくますけ様のコメントが力になりました。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。 (2019年3月25日 9時) (レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
くますけ - ao様こんにちは！この作品とっても好きです！VS嵐や嵐にしやがれがない週も、こちらで充電させていただいてます！ (2019年3月23日 14時) (レス) id: d22e81891d (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kamiさん» kami様こんにちは。癒しになれているとのこと、すごく嬉しいです。猫ちゃんにあまーい大野さん。まだ何作か書き溜めてあるんで、しばらくコンスタントにお届けできると思います。今後もよろしくお願いいたします。 (2019年3月22日 13時) (レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年3月13日 9時
