9話 ページ43
私はホッと胸を撫で下ろした。
今更ばれるなんて勘弁して貰いたい。これ以上雅紀に距離を置かれるのは堪えられない。あいつ、私の気持ちなんて知ったら絶対ショック受けて、傷ついて、自分を責めちゃうもん。
そんなの嫌。
雅紀には笑顔が似合う。
お日様みたいな笑顔でいつもいさせてあげたい。
｢それにしてもさぁ｣
二宮君が頬杖をついて私を見て首を傾げた。
この人、頬の肉が柔らか過ぎないかな。うにゅってなってる。
｢ここに来てどうして急に男作ろうと動き始めたわけ？｣
それが私に言われてるのだと気付くのに数秒かかった。
数秒後にぎょっと目を見開いた。
どうして知ってるの!?
にやっと笑う二宮君。
｢俺ゲーム繋がりで学外の友達がそこそこいんの。情報化社会って怖いねぇ。んで、どうして？今作ったらバレンタインデーにチョコやんないといけないのにさ。チョコ目当てにこの時期動き出すのは男の方じゃないの？｣
･･････やっぱり苦手だ、二宮君。
全部見透かされてる感じがする。
｢えっ!? Aいったい何やってんの？｣
雅紀がびっくりしてる。
私は二宮君を睨んだけど、ニヤニヤしてるだけだった。
｢･･････別に、ちょっと男の子を紹介して貰ってるだけ。経験としてそろそろ男女交際してみてもいいかなと思って｣
男女交際という言葉に松本君と二宮君は吹き出し、櫻井先輩はドライだね･･･って感心したみたいに呟いて、大野先輩はそれでさっきの言葉に繋がるのかって凄く納得した顔をしてた。
雅紀はあっけにとられてポカンとしてる。
隣の祥子が私の腕を突いてきた。
｢正直に言う馬鹿がどこにいんのよ｣
でも雅紀からの解放と、雅紀と対等に並ぶためだという理由は言ってないんだからいいはずだ。
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ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様こんにちは！私の書く女の子好きって言ってもらえて嬉しいです！主人公に共感できるのって、重要ですよね？また次も頑張りますね。ありがとうございます。 (2019年1月21日 6時) (
レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kikiさん» kiki様こんにちはー！読み返して下さるなんて嬉しい限りです。次回で最終回です。またキュンキュンしてもらえると嬉しいです！ (2019年1月21日 6時) (レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
ユミ(プロフ) - 今年もaoさんのお話しが読めて幸せです。aoさんの主人公ちゃんは皆んな優しくて可愛らしくて大好きです。続きが楽しみ〜。 (2019年1月19日 12時) (レス) id: 5a2a163833 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - ドキドキにしかもキュンしちゃいます。何度も読み直してニヤニヤしております！ (2019年1月19日 8時) (レス) id: 183b1f4fcb (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - なるちゃんさん» なるちゃん様、ありがとうございますー！優しい男の子を書くと心が洗われる心地です。頑張ります！ (2019年1月19日 6時) (レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2018年12月6日 9時
