30 うるさいからだ ページ30
智君と恋人同士になる･･････。それって、すごく素敵なことだ。
一度湧いたその妄想は止まることなく、智君に肩を貸しながら私はだんだん体が熱くなっていくのを感じていた。ドキドキも凄くなってきて、こんなのじゃ智君に伝わってしまうって、焦った。
ばれないようにゆっくり何度も深呼吸していたら、やがて聞こえる笑い声。
智君はゆっくりと身を起こした。
｢Aちゃんの身体うるさい｣
またうるさいって言われちゃった。前は顔だった。
｢ご、ごめん。･･････肩枕はまだ私にはレベルが高いみたい｣
｢･････肩枕っていうの？腕枕なら聞いたことあるけど｣
｢わかんない。肩枕も腕枕もしたことないし｣
｢ねぇの？｣
｢えっ！ 智君はあるの!?｣
沈黙が流れて、ガタンガタンと電車の音だけが聞こえたその数秒、私は物凄く落ち込んだ。
智君、彼女いるのかな、やっぱり･･････。
私、どうしてそんなことで落ち込むんだろう。智君に彼女がいたらって思ったらどうしてこんなに悲しくなるの？
私、やっぱり智君のこと、もしかして･･･････好きなのかな。
｢俺も経験ないけど｣
ぼそっと呟いた智君。
私はびっくりして智君を見た。すると智君も私を見ていて･･････目が離せなくなった。
智君は何か言いたそうにしてるんだけど、都合のいいことばかり思い浮かんでまともに判断できない。
智君･･････？
恥ずかしがり屋さんの智君とまともに目が合うのは稀だから、一生懸命そこからくみ取ろうとするんだけど、分からない。
でも、反対に、こうしていたら私の気持ちが智君に伝わってしまいそうな気がしてきて、思わず目をそらした。
智君もゆっくりと視線を外した。
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ao(プロフ) - あっちゃんさん» あっちゃん様、ご感想ありがとうございます。本当に見ているだけで、ほぅーっとなっちゃいます。口がポカーンと開いちゃって。美人さん過ぎます。あっちゃん様もご自愛なさってくださいね。頑張ります！ (2018年12月13日 9時) (
レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - はじめまして。いつもありがとうございます。ほんとに寒いですよね。成瀬期の彼はもう見ているだけで心も体も癒されます。なにかと世話しなくなる時期ですがお体を大切に、素敵なお話をお待ちしております。 (2018年12月12日 9時) (レス) id: cd7b6e55f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2018年12月1日 16時
