4 まさかの展開 ページ4
｢まじか･･････｣
｢だ、だめ？｣
｢いや。だめじゃない｣
｢ほんと！？｣
｢ほんと｣
｢やったーーーー！｣
思わず立ち上がってガッツポーズするも、素敵女子を忘れてしまってて、慌てて座り直して智君をそっと窺えば、とっても優しく、嬉しそうに笑ってて。
｢昔のAちゃんみてぇ｣
｢え？｣
｢感情そのままの、元気なAちゃん。俺好きだったんだ。いつの間にか綺麗なおねーさんみたいになって、男がちやほやし始めて。みんな今の姿がいいって言うけど、でも俺昔のAちゃんも好きだったかんね｣
｢智君･･････｣
嬉しい。嬉しすぎる。
感動していたら、智君がとっても自然に私を抱き寄せた。
男の子に初めて抱きしめられた私はびっくりして固まってしまった。
さ、智君、意外と大胆なんだね！
今日ここまで行けるとは想像してなかったよ。
でも、死ぬほど嬉しい。
智君、いい匂い･･････。
感動しちゃう！
幸せで胸いっぱいの私に、智君はさらに男を見せてきた。
｢顔あげて｣
少しかすれた低い声。言われるがままに顔をあげたら至近距離の智君の顔のアップがあって、戸惑う間もなくキスされていた。
嘘！嘘嘘嘘！
これはない、これはないよ！
考えてもみなかったよ！キスはつき合って一ヶ月目のデートくらいでって思ってたのに。
嬉しいよ？嬉しいんだけどね？
智君って奥手のはずだったんだけどな･･････？
びっくりしながらも、優しいキスに酔いしれる。
あれ？キス上手･････？
初めての時は歯が当たることもあるって噂で聞いていたのに、凄いスムーズ。
もちろん私は初めてで、智君も初めてなはずで。
相性がいいってことなのかな？ってプラスに考えてたら智君ってば舌を入れてきて。
何事ってびっくりして顔を引いたら、ありえないくらい甘い声で言われた。
｢ごめん。つい我慢出来んくて。Aちゃんがすげー可愛いから｣
そんなの言われたら、もうどうでもよくなるよね！
｢智君･･････。好き｣
｢うん。俺も｣
って言って、再びキスが始まった。
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作者名：あお
| 作成日時：2018年3月19日 14時
