3話 ページ3
え？上がるの？このうちにおーちゃん上がって来る!?
パニックになった私は部屋を右往左往して、とにかくお母さんに伝えに行った。
い、言いにくい。
まだお母さんに彼氏が出来たって言ってないんだけど。しかも同じアパートの人だとか。
でも気合いを入れて伝えたら、思ったより普通に受け入れてくれて拍子抜けするくらいだった。
｢時間があるなら上がって行って貰いなさいな｣
頷いて、やっぱりお母さんって肝が座ってるんだなぁって感心してたんだけど、着いたよって電話が鳴って一人で出て行ったら･･････。
家の前に止まってた翔君の車。
トランクから発泡スチロールを取り出してるおーちゃんの姿を見て、朝は一緒にいたのに、まるで１年ぶりくらいに感じてしまう。
感動の再会だった。
｢おーちゃん！｣
呼んだら、照れ臭そうにこっちを向いてくれた。
｢わざわざごめんね、ありがとう｣
｢いや、Aちゃんに食わせたいって思って釣った魚だから｣
キューンってしてしまう。
見せて貰ったら、凄く大きな魚でびっくりした。
｢こんなのどうやって釣るの!?｣
｢竿｣
それはなんとなく分かるんだけどね？
｢翔君も一緒に？｣
｢言ってなかったっけ？｣
きょとんとしたおーちゃんと見つめ合う。
･･････なるほど。わかった。また一つ、おーちゃんの特性を勉強した。
釣りが好きなのは聞いてたし、集中したら度合いが凄いのも、無口なのもわかってる。言葉が足りないのも。説明は面倒がることも。
でも、それらが一緒になると、黙って魚釣りに出掛けちゃうって、こういうことになるんだね。
私は苦笑して運転席の翔君の方に回った。
パワーウインドウを開けてくれる翔君。
｢お疲れ様。わざわざ寄ってくれてありがとう。楽しかった？｣
風が凄かったのか、セットが崩れて、サラサラヘアになってる。
｢初めて行ったけど、釣りしてる時の智君の変化にはびっくりしたよ。機敏だし、よく喋るし、すっごい世話焼きだし。惚れちゃうかと思った｣
興奮気味の翔君。
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ao(プロフ) - hanauma528さん» hanauma528様、待ってくださってありがとうございます。一話完結型で、悲しいまま｢続く｣にならない作品なので、安心して作れるから好きな作品です。すぐに次も更新しますから、待ってて下さいね〜。お言葉励みになりました。ありがとうございました！ (2019年2月22日 8時) (
レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
hanauma528(プロフ) - aoさん、本当に本当に お待ちしてました。大ちゃんと、主人公ちゃんのやり取りが、ほのぼのして萌えます。次のお話も心待ちにしてます。 (2019年2月22日 7時) (レス) id: e5de554dbb (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - megu.さん» 聞かせて下さいって言ってくださるのを見ただけで、救われた心地になりました。素敵な言葉をありがとうございます。私も夜のラララは好きな回です。音楽用語選び、いつも楽しいんですよ。マイペースで頑張りますね。ほんとにあたたかい言葉をありがとうございました。 (2019年2月21日 8時) (レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - megu.さん» megu.様こんにちは。コメントいただけて嬉しいです。愛を奏でるの創作が近頃すすんでます。お陰でまた作品作りが進みそうです。ありがとうございます！ (2019年2月21日 8時) (レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
megu.(プロフ) - 今さらですが、このお話のタイトル、音楽用語が入ってますね♪『夜のラララ』は、趣があって萌えました(･∀･`)。いろいろお伝えしたいことはありますが、智くんは、妄想もリアルも素敵です♪あお様のペースでこれからも…。できたら、思うこと、聞かせてくださいね。m(__)m (2019年2月20日 19時) (携帯から) (レス) id: 9045134b42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年9月23日 15時
