2話 ページ11
気を取り直して尋ねた。
｢友達と？｣
｢クラスの飲み会。･････出たくねぇんだけど。最後だからって山ちゃんが泣いて頼むから｣
あの、惚れっぽいっていう山ちゃんだね。
｢じゃあ、また作るからその時ね？｣
それでこの話はもう終わらせようとしたら、おーちゃんが滑舌良く言った。
｢明日の朝飯にカレーが食べたい｣
･･････おーちゃんからのリクエストは珍しい。
気を遣ってくれてるのかなーって思ったけど、嬉しかったから頷いた。
｢いいよ。じゃあ、明日の朝に渡しに行くね？｣
｢･････朝一緒に食おうよ｣
｢え？｣
｢そっちに帰っていい？｣
あ･････。泊まりに来てくれるってこと？
嬉しい･････。
｢もちろん｣
｢んふふ、酔っ払いの世話焼かせちゃる｣
｢ふふ。じゃあ二日酔い対策がいるね｣
｢あんがと｣
嬉しそうな顔にキュンと来ちゃう。
そこで次のお客さんが来て、おーちゃんはカレーを持ってテーブルの方へ移動して行った。
次の男の子達の食券を捌いていたら、男の子達のお喋りが耳に入ってきた。
｢さっきの大野だろ？ あいつ今日、飲み会来てくれんだろ？｣
｢来る来る。久々に人数集まったし。あいつのお陰で60人だぜ。しかも半分以上女だし。今夜は燃えるぞー！｣
｢でもほとんど狙いは大野じゃん｣
｢大丈夫。大野あんまり女のとこ行きたがらない奴だから。それに大野にくっついてたらおのずとこっちにもおこぼれが来るし｣
｢おこぼれあるかぁ？もう卒業じゃん。この前の個展の件もあるし、絶対大野、女に取り囲まれんだろうな。本人やる気なさそうなのに。需要と供給のバランスがおかしいぜ｣
去っていく男の子達。
今度は女の子達がやって来て、またおーちゃんの噂話をしていく。
｢今日大野先輩来るって聞いてる!? 神会だし！ あたし昨日美容院行って髪切って、ネイルもしてきたんだからね!?｣
｢知ってるって。だから私も行くことにしたのよ？っていうか全員大野先輩狙いだって話だよ？｣
｢どうやって隣の席に座る!?｣
｢四回生がそこは譲らないだろうね。わざとお酒こぼしたりとか？｣
｢漫画じゃないんだから。でも夢見るよねー。こけて、あの腕に抱き留められてみたい！ 知ってる？ 大野先輩細いけど力持ちなんだよ？ この前私じゃ蹴っても動かせないセメントの袋、左肩に乗せて軽々と歩いてたんだから。ときめくよね!? 私も乗せて貰いたい。キャハハ｣
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ao(プロフ) - hanauma528さん» hanauma528様、待ってくださってありがとうございます。一話完結型で、悲しいまま｢続く｣にならない作品なので、安心して作れるから好きな作品です。すぐに次も更新しますから、待ってて下さいね〜。お言葉励みになりました。ありがとうございました！ (2019年2月22日 8時) (
レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
hanauma528(プロフ) - aoさん、本当に本当に お待ちしてました。大ちゃんと、主人公ちゃんのやり取りが、ほのぼのして萌えます。次のお話も心待ちにしてます。 (2019年2月22日 7時) (レス) id: e5de554dbb (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - megu.さん» 聞かせて下さいって言ってくださるのを見ただけで、救われた心地になりました。素敵な言葉をありがとうございます。私も夜のラララは好きな回です。音楽用語選び、いつも楽しいんですよ。マイペースで頑張りますね。ほんとにあたたかい言葉をありがとうございました。 (2019年2月21日 8時) (レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - megu.さん» megu.様こんにちは。コメントいただけて嬉しいです。愛を奏でるの創作が近頃すすんでます。お陰でまた作品作りが進みそうです。ありがとうございます！ (2019年2月21日 8時) (レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
megu.(プロフ) - 今さらですが、このお話のタイトル、音楽用語が入ってますね♪『夜のラララ』は、趣があって萌えました(･∀･`)。いろいろお伝えしたいことはありますが、智くんは、妄想もリアルも素敵です♪あお様のペースでこれからも…。できたら、思うこと、聞かせてくださいね。m(__)m (2019年2月20日 19時) (携帯から) (レス) id: 9045134b42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年9月23日 15時
