5話 ページ38
操り人形みたいに頷く私を優しい目で見つめ、一人分詰めて、私の腕を引き寄せたおーちゃん。
私は壊れそうな心臓を抱えて、おーちゃんの肩口に頬を預けた。
背中に回るおーちゃんの両腕。
優しいおーちゃんの香りを胸に吸い込んだら心から安堵出来て、まだドキドキはおさまっていなかったけど、安心感で身体の力がぬけた。
･････こんな気持ち、初めて。
私はおーちゃんの背中に腕を回した。
抱かせてって、抱っこするだけ？それとも最後まで？
･･･････もうどっちでもいいやって、うっとりと、魔力がかかってるみたいに引き付けられるおーちゃんの胸に身を寄せた。
｢さっき家出る前、外に行くならAちゃんちに行きたいなって思って、でもチャイム鳴らすのは緊張すんなって、照れ臭い気持ちになってたら、ドア開けたら戦う気満々のAちゃんがそこにいて、思わず嬉しいのとおかしいので笑っちった｣
･･････恥ずかしい。できれば忘れて欲しい。
｢おいらあんまり顔に出ない質で、昔からノーリアクション過ぎって言われんだけど｣
おーちゃんの背中に回ってた片方の腕が私の後頭部に上がってきた。
｢だから今普通に見えるかもしんないけど、凄い胸ん中騒がしいからね？｣
｢ドキドキしてるの、私だけじゃないんだ･･････｣
後頭部に回っていた手が私の頬を包んで、そっとキスが降ってきた。
幸せ過ぎて、もう泣きそうだ。
でも、出かけた涙は、だんだんと深くなっていくキスに応えるのに気を奪われて、こぼれることなく引っ込んだ。
おーちゃんはとっても可愛い人。海外に行ったら誘拐されちゃうんじないかっていうくらいに存在が可愛い。
でも、可愛キスは最初だけで、優しく啄まれていた唇が口紅のせいではなく色付いた頃、そっと差し込まれたおーちゃんの甘い舌の動きで可愛くなくなる。
それにおずおずと応えていたら、ほどなくして震え上がるような色気のある口づけに変化して、精一杯それについて行っていたら、気がつけば私はおーちゃんが欲しくて仕方なくなっていた。
･････おーちゃん、すごいね。
メロメロだよ、もう。
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ao(プロフ) - 765proharukavaiさん» 765proharukavai様はじめまして。コメントありがとうございます。ラブラブ具合はいかがでしょうか。お楽しみ頂けてたら嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします！ (2018年9月6日 8時) (
レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - あいさん» あい様ありがとうございます！ぎこちなさが残る二人、うれしはずかしで、いい時期ですよね。慣れるとかなく、このままの二人でお送りできればなぁと思います。よろしくお願いいたします！ (2018年9月6日 8時) (レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - はるさん» はる様こんにちはー。ラブラブな二人、お楽しみいただけてますか？これからもよろしくお願いいたします！ (2018年9月6日 8時) (レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
765proharukavai(プロフ) - 初めてコメントをさせて頂いています。いつも楽しみにして読ませて頂いております。純粋でほのぼのとしたふたりの雰囲気が、なんだかほっこりとしてとっても和みます！これからのラブラブ具合が楽しみです!!次の更新を楽しみに待ってまーす。 (2018年9月5日 16時) (レス) id: 42941b0f76 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - お話も現実も台風一過で幸せ気分です。まだぎこちなさが残る微妙な距離感の二人が可愛らしいですねー☆ (2018年9月5日 12時) (レス) id: cdabb1149e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年8月28日 15時
