4話 ページ37
聞いていいのかな。でも、価値観を知っておきたい。
｢･･･････おーちゃん。新田さんって元彼女なんだよね？元彼女が自分の部屋で、その、今の彼氏と仲良くするのって、気持ち的に複雑じゃない？｣
｢んー？｣
おーちゃんは頭の後ろで手を組んで、欠伸を噛み殺しながら穏やかに言った。
｢元だし。そこはどうでもいい。･･･････ここ、初めて入れてもらった彼女の部屋だしね。今はそっちのが重要だよ？｣
｢そ、そう･･････｣
は、恥ずかしい。それって私のことが大事だって言ってるのと一緒だよ？
｢照れるからあんまり言わないで｣
私が顔を熱くさせながら言うと、おーちゃんは楽しそうに微笑んだ。
｢やっぱりAちゃん可愛いわ｣
｢か、可愛くないよ｣
｢すぐ赤くなんの｣
｢見ないで！｣
｢ふふふ、これ楽しいね｣
ご機嫌なおーちゃん。
でも私は複雑だった。
｢･･････楽しめないよ。おーちゃんがここにいてくれて凄く嬉しいんだけど、無駄に緊張しちゃうって言うか。おーちゃんはいつも通りなのに私だけテンションが違って恥ずかしい。･････私、意識し過ぎてるのかな｣
｢･････意識してんの？｣
｢そりゃ、するよ？ ･･････好きな人が自分の家にいるんだもん｣
シーンとなるリビング。
さっきからドキドキドキドキと音が聞こえそうな程、胸が高鳴ってる私。一方おーちゃんは平常時の顔つきで平気な顔でいるから、私って実は凄くいやらしい人間なのかなって不安になる。
｢私、好きすぎるのかな･････？｣
少しの間の後、おーちゃんがソファから身を起こして私の方を向いた。
｢･･････なんか、ずっと誘われてるみたいな言動に思える｣
真面目に言うおーちゃん。
私はぎょっとした。
｢さ、さ、誘ってはないよ!? 私が勝手におーちゃんを見てドキドキしているっていうだけでっ｣
｢ほら、そういうとこ。･･････じゃあさ、誘ってくんないなら、こっちが誘っていい？｣
｢え･･････｣
息が止まる。
吸い込まれそうに無垢な、おーちゃんの綺麗な瞳が私を見つめていた。
でも、その無垢さ故か、とても素直に、とてつもなく色っぽい台詞を吐いた。
｢抱いていい？｣
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ao(プロフ) - 765proharukavaiさん» 765proharukavai様はじめまして。コメントありがとうございます。ラブラブ具合はいかがでしょうか。お楽しみ頂けてたら嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします！ (2018年9月6日 8時) (
レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - あいさん» あい様ありがとうございます！ぎこちなさが残る二人、うれしはずかしで、いい時期ですよね。慣れるとかなく、このままの二人でお送りできればなぁと思います。よろしくお願いいたします！ (2018年9月6日 8時) (レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - はるさん» はる様こんにちはー。ラブラブな二人、お楽しみいただけてますか？これからもよろしくお願いいたします！ (2018年9月6日 8時) (レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
765proharukavai(プロフ) - 初めてコメントをさせて頂いています。いつも楽しみにして読ませて頂いております。純粋でほのぼのとしたふたりの雰囲気が、なんだかほっこりとしてとっても和みます！これからのラブラブ具合が楽しみです!!次の更新を楽しみに待ってまーす。 (2018年9月5日 16時) (レス) id: 42941b0f76 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - お話も現実も台風一過で幸せ気分です。まだぎこちなさが残る微妙な距離感の二人が可愛らしいですねー☆ (2018年9月5日 12時) (レス) id: cdabb1149e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年8月28日 15時
