47 耳うち ページ47
｢はるかー。おまえちょっと来い｣
春香ちゃんと一番仲がいいのは二宮さんだ。
｢なんですか？｣
近づいてきた春香ちゃんのオデコを思いっきりデコピンすると、額を押さえて呻く春香ちゃんに何事かを耳打ちした。するとすぐに元気になった。
何を言ったのかな〜って見てたんだけど、背後で相葉さんが帰ってくる足音に気づいて立ち上がった。
｢戻りましたー。あ、Aちゃん、ただいま！｣
｢お帰りなさい。お疲れ様でした。休憩されますか？｣
相葉さんはそのあたり気分屋さんだから尋ねないとわからなくて。ノッてる時はすぐに仕事に取り掛かりたい質だ。
｢いいや、大丈夫！ ありがと。ちょっと春香来て〜、こっち来てこれの意見聞かせてよ。おまえの得意分野だろ｣
元気な相葉さんの言葉に、春香ちゃんも元気に答えて、二人でパソコンに向かって映像を見始めた。
･･････本当に春香ちゃんは優秀で重宝されている。
春香ちゃんにしかできない仕事もあって、私みたいな誰にでもできる仕事とは違い、確実にチームの一員になりつつあった。
｢はぁ･･････｣
知らず知らずのうちに、最近吐息することが増えていて嫌になる。
多分私は、春香ちゃんが羨ましいんだと思う。
チームの一員になって一緒に走りたいってずっと思ってきた。そのための資格の勉強もこっそりしてきた。でも、無理かなって半ば諦めていたのに、春香ちゃんは流星の如く、私の到底敵わないスキルを持って表れて、あっという間に仲間になって一緒に走っている。
･････何だか置いてけぼりをくらった気分で、そんな気分になる自分が、吐息の多いこと以上に嫌だった。
そんな悶々とした日々を過ごしていたある日、斗真が思いも寄らない提案をしてきた。
近所のパスタ専門店でお昼ご飯を食べていた時のこと。
｢今度の連休、お互いの実家に挨拶に行かない？｣
｢挨拶？何の？｣
｢結婚の｣
びっくりして目をむいた。
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ao(プロフ) - ねこっぱちさん» ねこっぱち様。レス遅くなってしまいました。失礼しました。コメントありがとうございます。今も読んで下さってますでしょうか。社長編起きに召しました？私もここの事務員なりたいです！これからもよろしくお願いいたします。 (2018年8月2日 15時) (
レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ねこっぱち(プロフ) - お気に入り1番目Σ(ﾟ艸ﾟ〃)思わずコメントしてしまいました！いつも楽しく読ませて頂いてます。この代理店事務員もう1人雇ってくれないかしら〜♪ (2018年7月13日 14時) (レス) id: 8896252b64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年7月11日 5時
