46 飴玉 ページ46
｢俺が小学生並だって言いたいわけか｣
｢違います違います！｣
ちょっと来いって呼ばれた春香ちゃんが近づくと、櫻井さんが春香ちゃんに何かを渡した。飴？みたいなお菓子。
｢やるよ。綺麗にしてくれてサンキュー｣
微笑む櫻井さんを見て、胸を撫で下ろした私は再び電卓をたたき出す。
･･･････私は一度もお菓子なんて貰ってない。
いいなぁ、春香ちゃん。
別に？別にいいんだけどね？何かが欲しくて今までやってきたわけじゃないからね？でも、春香ちゃんが貰うのを見ちゃうと、何だか私は貰ってないって、差を感じちゃう。
･･････って、私はお菓子ごときで小学生か。
自分の考えの幼稚さに辟易しながら電卓を叩いてたら、背後からお化けみたいな声が聞こえて思わず肩がビクンと震えた。
実は心霊現象的なものが大の苦手である私。
｢壊れる〜、そんなに叩いたら壊れる〜｣
振り返ったら二宮さんだった。
｢お、お帰りなさい｣
しまった、没頭していて気がつかなかった。
｢そんなに親の敵みたいに電卓叩く理由は何よ。彼氏と喧嘩でもした？ああ、あいつまた浮気でもしたか。二度あることは三度あるって言うしね｣
｢二度はしてませんから三度もありませんよ｣
苦笑して返したら、二宮さんは私の指輪を指差した。
｢新しい指輪を買わせてくれないって嘆いてたよ。生活費になんて言わずにでっかいの買わせればいいのに。あいつそこそこ儲けてんでしょ？いらないんなら、買わせるだけ買わせて私に回しなさいな。すぐにニコニコ現金に替えてやるから｣
言って自席に戻る二宮さん。
･････あれ以来、二宮さんは斗真と友達になっていて、連絡を取り合っているみたい。二宮さんだけじゃなくって、松本さんも。そういえば、最初に会った時から息が合っていたものね。
プライベートが筒抜けなのは困りものなんだけど、みなさんには迷惑をかけたからあんまり公私混同したくないとは強く言えない。
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ao(プロフ) - ねこっぱちさん» ねこっぱち様。レス遅くなってしまいました。失礼しました。コメントありがとうございます。今も読んで下さってますでしょうか。社長編起きに召しました？私もここの事務員なりたいです！これからもよろしくお願いいたします。 (2018年8月2日 15時) (
レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ねこっぱち(プロフ) - お気に入り1番目Σ(ﾟ艸ﾟ〃)思わずコメントしてしまいました！いつも楽しく読ませて頂いてます。この代理店事務員もう1人雇ってくれないかしら〜♪ (2018年7月13日 14時) (レス) id: 8896252b64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年7月11日 5時
