39 罰ゲーム ページ39
お座敷に戻った私は正座でみんなに向かい合った。
みんな、腕組んで顔が怒ってるし。
これ、何の罰ゲームなんだろう。
って言うか、私には黙秘する権限があるはずだよね？同じ会社だからって、プライベートのことで問い詰めるなんて絶対おかしい。
なのに蛇に睨まれた蛙みたいな気持ちになってるのは、社長のいつかの一言、別れたらクビ、が生きてるからだ。
｢じゃあさ、ずーっと俺らに破局してること言わないで嘘ついてたわけね？｣
二宮さんの言葉に首を横に振る。
｢破局してたわけじゃ･･････｣
｢完全に別れたわけじゃなくても、ラブラブじゃなかったわけね？｣
うなだれたのが返事だ。
ちらりと社長を伺えば、ビールの泡をじーっと見ていて、何を考えてるのかわからない。
今からの話し方次第ではクビになってしまう。
いや、もしかしてもうクビが決定してるとか？だから興味なさそうにしてるの？
｢あの｣
なぜか私の隣で同じように正座をしてうなだれていた斗真が、意を決したように顔をあげた。
｢僕らのことをどうしてこんなに親身になってくれるんですか？｣
親身？これ親身って言うの？斗真、この短時間でこの人達のことリスペクトし過ぎてない？年齢あんまり変わらないよ？
ずっと斗真を強い目力で見つめていた松本さんがゆっくり言った。
｢斗真君。俺達はこの子の父親がわりなんだよ｣
｢いや、Aの親父さん死んでない･････｣
｢だまらっしゃい！｣
松本さん、それなんのキャラですか？
｢つまり、君達は喧嘩をして、お互いに意地張って連絡をとらずに今日まで数ヶ月を過ごしてきたというわけだ。･･････ニノ、世間一般ではこの状況を何て言うか知ってるかな？｣
聞かれたのは二宮さんなのに、はいっ！って元気に挙手して答えたのは相葉さんだった。
｢もう自然消滅したと言っていいと思います！｣
｢えっ！｣
びっくりしてる斗真。
･･････なんだろう、遊ばれてる気がしないでもない。
｢･････その通り。この数ヶ月こいつはフリーだったわけだ。それを俺達に黙っていた罪は翔君いかほど？｣
ニヤリと悪い顔で笑った櫻井さん。
｢重罪だね｣
私は堪え切れずに身をのりだした。
｢私クビになるんですか!?｣
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ao(プロフ) - ねこっぱちさん» ねこっぱち様。レス遅くなってしまいました。失礼しました。コメントありがとうございます。今も読んで下さってますでしょうか。社長編起きに召しました？私もここの事務員なりたいです！これからもよろしくお願いいたします。 (2018年8月2日 15時) (
レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ねこっぱち(プロフ) - お気に入り1番目Σ(ﾟ艸ﾟ〃)思わずコメントしてしまいました！いつも楽しく読ませて頂いてます。この代理店事務員もう1人雇ってくれないかしら〜♪ (2018年7月13日 14時) (レス) id: 8896252b64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年7月11日 5時
