18 お説教 ページ18
その日の夜、私は下請さんが帰った後、みんなの前で櫻井さんからお説教を受けた。
理由は、危険なことをするなって、その一点。
盗撮の送信を未然に止められたのは良かったけど、それでもし怪我でもしてたら、これは決して褒められたことではないと。
命より大事なものはないって怒られて、それは大袈裟だって思ったけど、反論したら倍になって返って来そうだったから黙ってうなだれておいた。
｢まぁAちゃんのお陰で、大事にならずに済んだし、良かった良かった｣
気分を変えるように明るく言ってくれた相葉さん。
ああ、笑顔にほっとする。
｢みんなの前で糾弾していたら、今後あの下請さんとは二度と付き合えないところだったし。向こうの上層部に借りもできたし、当分はわがまま言えるようになったんだから儲けたよね。ね？ね？ だから翔ちゃんそれくらいにしてあげて？十分反省してるし、ほら、褒めてあげないと。俺らのために怖いのに頑張ったんだから｣
言って、相葉さんは私を覗き込む。
｢翔ちゃんは俺らのお母さんなの。だから心配でしょうがなくて、ついついキツク言っちゃうけど、そこにあるのはでっかい愛だからね？｣
頷いた私だったけど、櫻井さんがまだこっちを睨んでるから私も素直になれない。
そこまで怒らなくても･････。みんなは褒めてくれたのに。
そんな私と櫻井さんを交互に見た相葉さんは、頬を膨らませてハンズアップ。
｢もーっ！なんで仲直りしないの！ もう嫌。松潤変わって！｣
お手上げだよって放り投げた相葉さんにバトンタッチされた松本さんは面倒臭そうに頭を掻いた。
｢まぁ、あれだ。Aは女で、力じゃ敵わないんだから、そこんとこもっと自覚して？｣
｢でも大事なデータを取られたくなかったんです｣
｢愛社精神には脱帽するけど、あー、あれだ、俺らはつまりおまえが心配なの！ ほら、翔さんにごめんなさいしろって｣
どうして私がって思ったけど、それでこの話が終わるならって頭を下げた。だって仕事はまだまだ残ってる。多分今日みんな帰らないよね？
でも櫻井さんは頑なだった。
｢駄目。ぜんっぜん悪いって顔してない。早く終わらせようって、そんな顔だし、俺は受け付けない｣
子供!?
呆れてたら、ずっと傍観してた社長の鶴の一声が降ってきた。
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ao(プロフ) - ねこっぱちさん» ねこっぱち様。レス遅くなってしまいました。失礼しました。コメントありがとうございます。今も読んで下さってますでしょうか。社長編起きに召しました？私もここの事務員なりたいです！これからもよろしくお願いいたします。 (2018年8月2日 15時) (
レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ねこっぱち(プロフ) - お気に入り1番目Σ(ﾟ艸ﾟ〃)思わずコメントしてしまいました！いつも楽しく読ませて頂いてます。この代理店事務員もう1人雇ってくれないかしら〜♪ (2018年7月13日 14時) (レス) id: 8896252b64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年7月11日 5時
