83 仮眠室 ページ36
｢二人きりだぞ。どうすんだ、おい｣
楽しそうな潤君。
何だか私も楽しくなってきちゃう。
失恋ホヤホヤなのに････ね。潤君が優しいせいか、それともショックで壊れて来ちゃったせいか。
｢えっと、じゃあ試してみる？｣
｢･････仮眠室にベッドならあるけど。まいったな、ちいせーんだよなぁ。ちっ｣
舌打ちする潤君に、私は真っ赤になって否定した。
｢違う違う！やらないよ!? 身体の相性試すわけじゃないよ？分かってるよね？｣
｢わかってるよ。迫って来るAを一晩かわし続ければいいんだろ？｣
｢わ、私が迫るの!?｣
｢なんだよ、だったらそっちはどうするつもりだったわけ？｣
｢えっと･････。電車、とか｣
｢電車？｣
｢昔よく痴漢に遭ってたから。満員電車で私の後ろに立って、お尻を触らないでいられたら｣
話してる最中に怒られた。
｢俺を犯罪者扱いするな！｣
ごもっともです。
二人顔を見合わせて、吹き出した。
｢なんだよこの会話。イカレテるだろ。おもしろすぎんだろーが｣
｢ふふふ。うん、おもしろすぎるね。潤君ってこんな楽しい人なんだ｣
｢スタッフには鬼呼ばわりされてるけど｣
｢それはトップなんだから仕方ないよ。他で甘やかして貰って下さい｣
｢･･････はっきり言われるといっそ気持ちいーな。鬼呼ばわりされんのも仕方ねーかって思えて来るわ。･･････じゃあAが甘やかしてよ｣
｢え｣
にやりと笑う潤君。
｢今夜だけでいいからさ。その誘惑から逃げればいいんだろ？｣
｢･･････ねえ、逃げれなかったらどうするの？｣
｢その時は･････｣
潤君の瞳が甘く輝いた。
｢二人で気持ち良く溺れようぜ｣
それは眩暈がするほど刺激的な誘惑。
瞬間叫んでた。
｢やっぱりだめ！これなし！｣
｢はぁ？｣
｢潤君が私のフェロモンにやられる前に私が潤君のフェロモンにやられちゃう！｣
｢･････ちっ。気がつきやがった｣
潤君!?
その時、ドアが開く音と共にニノの声が響き渡った。
｢はい、そこまで〜！潤君、もう十分楽しんだでしょ？これ以上Aで遊ぶの禁止ね｣
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ao(プロフ) - 名無し30041号さん» 名無し30041号様、ご感想ありがとうございます！凄くいいところって言って貰えて、思わず自分で読み返しました。嬉しいです。次回も内容濃いいですのでお楽しみに！ (2018年6月8日 6時) (
レス) id: 662b179892 (このIDを非表示/違反報告)
名無し30041号(プロフ) - 初コメ失礼します。毎回読ませていただいています。すごく面白くて大好きです！今回すごく良いところで終わってて続きがすごく気になってます！更新楽しみにしてます！！ (2018年6月8日 6時) (レス) id: b3503f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 小春柴犬さん» 小春柴犬様。ありがとうございます〜。続投大歓迎です。倉庫のシーンは私の中でこの作品の中でＴＯＰ３の萌え所です。楽しんで下さいねー！ (2018年6月7日 8時) (レス) id: 662b179892 (このIDを非表示/違反報告)
小春柴犬(プロフ) - それにしてもお髭な大ちゃんもワイルドで素敵なんでしょうね（妄想）ヒロインちゃんも素敵なお話書けるといいなぁ。潤君ニノ雅紀君皆可愛い!先輩爽やかです。モテモテ羨ましい!続投すみませんm(_ _)m (2018年6月6日 16時) (レス) id: d59263fbc6 (このIDを非表示/違反報告)
小春柴犬(プロフ) - あおさん更新お疲れ様です!お金じゃなくて愛情が欲しかったんですね夕子さん。子供って何!気になる…逃走しちゃいましたね（笑） (2018年6月6日 16時) (レス) id: d59263fbc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年5月25日 9時
