どうもこんにちは日本人と賢者の石です。 (ページ46)

今日:15 hit、昨日:2 hit、合計:176,480 hit

ホグワーツについて。ページ46

まず初めに、これだけは言っておこう。

　ホグワーツ初日から暫くは、まっすぐ目当ての場所にたどり着ける人はいない、と。

　幸い、スリザリン寮から朝食、昼食、夕食を食べる大広間までは地下から上に上がるだけなので(多少迷うが)割りと早く行ける。

　しかし、それ以外の教室に行くのは大変だった。

　まず初めに厄介なのが、階段。なんせ一四二も、あり、しかもそれが全て動くのだ。中には、金曜日にはいつもと違うところへつながる物、真ん中あたりで毎回一段消えてしまうので忘れずにジャンプしなければいけない物……。

　階段を制覇し、やっと着いたかと思えば、今度は扉に悩まされる。丁寧にお願いしないと開かない物、正確に一定の場所をくすぐらないと開かない物、ややこしいが、扉の様に見えるけれど実は堅い壁が扉の振りをしている物……これが一番むかついた。

　そしてホグワーツには肖像画が多くかかっているのだが、その肖像画は全て動き、肖像画通しで訪問しあっている。

　それだけではない。本当に厄介なのは、ピーブスだった。

　ピーブスは、組み分けの前、あの小さな部屋で待っていた時にゴーストたちが話していた、ポルターガイスト。しかし、ポルターガイストの本能というか、彼は兎に角いたずら好きなのである。

　授業に遅れそうになった時に彼にあったら、もう、遅刻は確定した。

　生徒の間では、管理人のアーガス・フィルチこそ最も厄介だと、言われている。

　彼は生徒たちの多くがまだ知らない秘密の道を多く知っており、それを使って、ちょっとでも(故意でなくても)校則を犯せば、とんでやって来るのだった。

　そして彼はまた、ミセス・ノリスという猫を飼っていた。彼女はフィルチがいないところを、監視しているかのように、生徒を見つめ、生徒がフィルチのいないところで校則を犯せば、すぐさま飼い主を呼びに行った。其の為、彼女もまた、生徒たちの嫌われ者だった。

　が、しかし、Aは、彼らを(確かに出会ったら恐ろしいかもしれないが)特に注意してはいない。なぜなら、簡単な話、校則を犯すような馬鹿な真似をしなければ良い、と考えたからだ。出る釘打たれる、という奴である。

　だから、グリフィンドールに入らなくて良かった、とAはついこの前胸を下ろした。グリフィンドールには、あの双子がいて、彼ら二人はしょっちゅうフィルチに罰則を頂いているからである。