168＿ 記憶の全てに ページ21
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恒例のファミレスでのお疲れ様会はすごく盛り上がって、
気付けば外は暗くなっていた。
崇裕先輩の奢りでファミレスを出て、
私の家に当たり前のように送ってくれる望くん。
改めて、彼が普通に歩けていることが、嬉しいなと思った。
「もしAが居らんかったら、俺どうなってたんかなあ」
「え？」
「手術びびって自然治癒選んで、
夏の大会間に合わへんまま引退してたり、
手術したにしてもリハビリ全然頑張れへんで、
今日勝てへんかったかも」
「そんなことないやろ」
私は小さく笑ってそう言ったけど、
望くんの目は思ったより真剣だった。
「A、俺正直、試合前ちょっとだけ怖かった。
手術することになった時の不安とか、
リハビリ上手く行かんくてしんどかったこととか、
色々思い出してもうて」
やっぱりそうやったんか、と、
試合前の俯いたままだった望くんの姿を思い浮かべる。
「でもそういうしんどい瞬間の記憶にはさ、
必ずAが居んねんな。
隣で励まして、支えてくれたAのこと、
必ず一緒に思い出すんよ。
…やから、自信持って戦えた」
望くんの苦しい記憶全部に、私が居ること。
それは本当に嬉しかったし、
これからもそうであればいい、と思った。
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みなみ(プロフ) - てたたけさん» コメントありがとうございます☺︎そのお言葉がすごく励みになります！まだ長くなりそうですが、なるべく毎日更新で頑張るのでこれからも応援よろしくお願いします！ (5月22日 10時) (
レス) id: b2af61b783 (このIDを非表示/違反報告)
てたたけ(プロフ) - コメント失礼します！いつも続きが気になって楽しみにしてます！更新頑張ってください！！ (5月21日 21時) (レス) id: d26d38b11f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなみ | 作成日時：2023年5月16日 15時
