お嬢様にはなれない(名探偵コナン×テニスの王子様)混合

怪我じゃ済まされない ページ34

互いに睨み合う兄妹を見かねて、安室がため息混じりにポケットからハンカチを取り出すと自身の目を塞ぎ頭にハンカチを結ぶ


「僕はこうして目元を塞いでいるので、今のうちにお二人で先に上がって下さい。」

「安室さん…」

「分かった、なら俺から先に行く。後から続け」

「了解」


跡部から順にAも移動すると、安室も無事天井裏まで来た。
しかしそこは薄暗く、スマホの明かりが無ければ足場も見えない空間なので、内部の構造がどうなっているのかまでは分からない。


「明かりが無ければここから登るのは難しいか…」

「いえ、ここから約5階分上がれば非常口へ繋がる通路に出れますよ。」

「そうなの？」

「ええ、ここに入居した時にエレベーターの構造について調べましたので、間違いないかと」

「…あんたがここに住みはじめたのはいつからだ？」

「五年ほど前からですが？」

「その五年間でエレベーター内を改築した可能性は？」

「有りません、もしあったのならば僕達住人に知らせが入らない筈はありませんので」

「…大丈夫じゃない？行こうよお兄ちゃん」

「完璧に安全が保証出来ないのなら、お前を連れて行く気はない。万が一移動中に起動を始めれば怪我じゃ済まされないからな」

安室透と言う男、気になるな→←まさか、昨夜から彼と…

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