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ジンと家族の過去編〜出会いは偶然だった〜 ページ6

ジンside


こいつのこんな顔を見るのは何年ぶりだろうか‥。
初めてAと出会ったのは偶然だった。






今から12年前
その日、一人での任務の帰りに長年追っていた組織に敵対する女を見付け追いかけたそこは、アメリカの初めて訪れた地だった。
自然が多い住宅街だったが、そこに並ぶ家はどれも大きく金持が好みそうな町並みでヘドが出る気分になった。


『まさかこんな場所に根城があるのか?』
『‥駄目じゃない、一人でお外にでたら危ないんだよ、メアリー』


少し先の歩道に小さな子猫に話しかける子供が目に入り、溜め息をついた。


『完全に見失ったな』
『あっ、メアリー!行かないで!』


急に声を張り上げた子供の声に思わず視線を向けた俺の目には、路上に飛び出した子猫を追いかけた子供の目の前に、トラックが迫る光景だった。


俺は考えるより先に銃を構えトラックの前輪を撃ち抜いていて、トラックが寸前のところで子供を避け壁に激突した音で、住人達が出てきたのを目にその場を後にした。


それから数日後、女の目撃情報を調べるとやはり先日見失ったな住宅街付近が多く、俺は再びその地を訪れていた。
しかし、やはり女を見付ける事はかなわず数時間歩いていたが痕跡もない為出直そうと踵を返した俺の足元に、先日見かけた子供が俺を見上げて立っていたのだ。


『何だガキ、ジロジロ見てんな』
『‥お兄ちゃん、何を探しているの?』
『!?』
『朝からずっと何かを探していたよね、私見てたんだよ。』
『ガキには関係ねぇ』
『でもお兄ちゃん、探し物が見つからないと困るんでしょ?私、この近くに住んでるからお兄ちゃんよりこの辺りに詳しいんだよ。』
『だから何だ』
『私が一緒に探して』
『いらん、消えろ』
『え〜!?まだ言ってる途中だったんだよ!?』


何なんだこのガキは
この俺に物怖じしない処かズカズカと話しかけやがるとは、何が目的だと一瞬疑いかけたが、明らかにただの子供に過ぎないガキに、無視しようとした俺のズボンを掴んだガキを睨み付けると、笑顔で見上げるガキに面を食らった


『お兄ちゃん、私この間のお礼がしたいだけだよ?』

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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 安室透   
作品ジャンル:恋愛
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琴美と蒼(プロフ) - みぃちゃん,mさん» とても嬉しいコメントありがとうございます(^_^)番外編も今後書かせて頂きます♪ほのぼの系も好きなので、赤井さんとの馴れ初めも書かせて頂けたらと思います、厳しい評価も頂いておりますので、少し更新を見直しますが、頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。 (2018年1月10日 23時) (レス) id: d4f003a9c9 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん,m - 続編おめでとうございます!!今日から見始め、私の大好きなキャラ視点が多く、とても嬉しいです!もし番外編を書く機会があれば、赤井さんと夢主ちゃんが初めて会ったお話、2人のほのぼの等を書いてくれませんか?出来れば赤井さん視点で!これからも応援してます!! (2018年1月10日 22時) (レス) id: 04aa308079 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琴美と蒼 | 作成日時:2018年1月10日 5時

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