二人の誓い ページ45
『今何と…?』
優作は、安室の言葉に戸惑いを隠せず、問い掛けていた。しかし安室は穏やかな口調のまま口を開く。
『Aさんの側で、今後も彼女を守らせてもらえませんか?』
繰り返し言われた言葉に間違いはなく、優作はコナンを見るとコナンも同じように困惑しているようで、暫く沈黙が流れていたが、それは昴により打ち消された。
『失礼、私が口を挟むべきではないと承知の上で、一つお聞きしたい。安室さん、貴方は彼女を守りたいと仰いますが、それは何からですか?』
昴の疑問はここにいる三人皆感じていた、何故なら安室が組織の人間だと皆知った上で接しているのだ、彼が守りたいと言ったからと言って、その意図が分からない限り納得など出来はしない。
『沖矢さんもおかしな事を聞かれますね。それではまるで、僕が何か企みを持ち彼女の側にいたいように聞こえますが』
『申し訳ないが、私はそう思っていました。』
『⁉』
まるで過去形な言い方に、今度は安室が黙り込むと、昴は一度優作を見てから再び安室へと語りかけた。
『安室さん、貴方に話すつもりはありませんでしたが、私もAさんの事を大切に思っています。貴方に負けないくらいに』
『ー…そうですか。それで、何が言いたいのですか?』
『貴方とはフェアでいきたい、互いに同じ女性を想う相手として、引きたくはないので。』
『…分かりました、僕は誰にも負けるつもりはありません。』
二人の男の睨み合いに、コナンは全く口を挟めずにいると、優作からクスクスと小さな笑い声が聞こえてきた。
『…本当に驚かされる事ばかりだな、しかし二人の思いは真剣なようだ。沖矢さん、安室さん、娘の事をよろしくお願いします。』
頭を下げる優作に、二人は一瞬目を見開くが、直ぐに返事を返すと三人穏やかに笑っていた。
『…(いったい、どうなってんだよこりゃ)』
一人蚊帳の外にいたコナンが頭をぐしゃぐしゃとかいていると、閉ざされていた扉がゆっくりと開きA達が帰ってきた。
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琴美と蒼(プロフ) - みぃちゃん,mさん» とても嬉しいコメントありがとうございます(^_^)番外編も今後書かせて頂きます♪ほのぼの系も好きなので、赤井さんとの馴れ初めも書かせて頂けたらと思います、厳しい評価も頂いておりますので、少し更新を見直しますが、頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。 (2018年1月10日 23時) (レス) id: d4f003a9c9 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん,m - 続編おめでとうございます!!今日から見始め、私の大好きなキャラ視点が多く、とても嬉しいです!もし番外編を書く機会があれば、赤井さんと夢主ちゃんが初めて会ったお話、2人のほのぼの等を書いてくれませんか?出来れば赤井さん視点で!これからも応援してます!! (2018年1月10日 22時) (レス) id: 04aa308079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴美と蒼 | 作成日時:2018年1月10日 5時