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好きの形 ページ44

『いや〜すまないね、騒がしくて』
『いいえ、楽しいご家庭ですね。』
『そうだな、有希子はどちらかと言えば友達のような関係がAとの仲を保つ理想だと考えているようだ。』
『かなりズレて見えるけどね。』


コナンのツッコミに笑っていた優作だが、安室と向き合うと急に真剣な表情に変わり、安室もまた優作と同じよう表情を引き締めた。


『安室さん、だったね。Aがとてもお世話になったようでありがとう。』
『いいえ、僕では結局助ける事が出来ませんでした。』
『そんな事はない、Aからの連絡でずっと支えてくれた人だと聞いていた、だからこうして会い感謝の言葉を伝えたいと思っていた。本当にありがとう。何かお礼をさせてもらいたいのだが』
『お礼を頂くような事はしていませんので』
『娘が助けて頂いたんだ、是非お礼をさせてもらいたい。』
『…では、一つだけ宜しいでしょうか?』
『何だい?』


安室が何を望むのかは、コナンも昴も気になるところで、二人のやり取りを見守っている間、別室へ移動したAは有希子に着せ替え人形のようにされながら綺麗にメイクを施されていた。


『お母さん、お化粧迄しなくても、私まだ子供だよ?』
『記憶は無くてもAちゃんはもう18歳なのよ?お化粧もしておかしくはないわよ。それに、女の子は好きな人の前ではいつも綺麗にしていないと、ね?』
『えっ?』
『あら、安室さんのことが好きなのでしょう?』


あっけらかんと言われた事に、Aはフリーズしてしまい、我に返った頭は錯乱状態で真っ赤な顔になる様子に有希子はニヤニヤと笑っていた。


『あら〜否定しないし、お顔真っ赤にしちゃって、やっぱり好きなのねぇ。』
『違、違くはないけど好きだけど、それはどうゆう意味での好きかはまだ分からなくて、だから私ッ』
『否ぁね〜、本当に可愛いんだからAちゃんてば!』
『お母さん…』

不安げな瞳で見上げるAに有希子は優しく微笑むと、頭を撫でてくれた。


『焦らなくても大丈夫、好きって気持ちは自然と自覚するものだし、恥ずかしい事じゃないのよ、安室さんは貴女を大切に思ってくれているみたいだし、お母さんは応援してるからね』
『ありがとうお母さん。…あのね、一つだけ相談してもいい?』


Aはずっと心の中にしまっていた思いを有希子に話す、それは有希子にしても難しい問題だった。

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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 安室透   
作品ジャンル:恋愛
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琴美と蒼(プロフ) - みぃちゃん,mさん» とても嬉しいコメントありがとうございます(^_^)番外編も今後書かせて頂きます♪ほのぼの系も好きなので、赤井さんとの馴れ初めも書かせて頂けたらと思います、厳しい評価も頂いておりますので、少し更新を見直しますが、頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。 (2018年1月10日 23時) (レス) id: d4f003a9c9 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん,m - 続編おめでとうございます!!今日から見始め、私の大好きなキャラ視点が多く、とても嬉しいです!もし番外編を書く機会があれば、赤井さんと夢主ちゃんが初めて会ったお話、2人のほのぼの等を書いてくれませんか?出来れば赤井さん視点で!これからも応援してます!! (2018年1月10日 22時) (レス) id: 04aa308079 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琴美と蒼 | 作成日時:2018年1月10日 5時

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