12歳に戻った君 ページ4
『ありがとう‥ベルモットさん』
一人ではない、そう言われたAは本当に幸せそうに笑うので、安室もまた悲しい気持ちから僅かに希望が見えてくる。
Aの様子から見て、彼女に痛みや苦しみは感じない、記憶を失った事以外に異常はなく元気な姿に安堵した。
しかし、素直に喜ぶことの出来ない自分がいた‥
それはきっと、初めて前にするAの笑顔が、今迄知っていたAとは別人に見えてしまうからなのだろう。
『A、明日また来るわね。今日は検査で疲れているだろうからゆっくりと休んで?』
『あの、新一や‥優作お父さんと有希子お母さんは?』
『あっ、三人なら今用事があって暫く日本から離れているの、だから変わりに私達が貴方を任されているから、寂しいでしょうが我慢出来るかしら?』
流石と言うか、ベルモットから出てくる偽りの話しに安室は眉を寄せていたが、Aは素直に頷いた。
安室とベルモットは並び病院を後にしたが、気掛かりな事がありベルモットに向き合う。
『組織には、何と説明をするつもりですか?今の彼女はもうただの少女です。』
『ええ、組織の話しはしない方がいいでしょうね。』
ベルモット自身、あんな様子のAを組織に再び引き込む事はしたくはない、ただそれで組織の上層部が納得するとは思えないので、頭を悩ませるところだ。
『兎に角明日はジンが日本へ戻るわ、話しはそれからね』
『分かりました。ではまた明日』
『バーボン、貴方‥どうするつもり?』
『彼女の記憶を取り戻すかどうかですか?それは僕が判断出来る事ではないでしょ』
『違うわよ、貴方の気持ちを聞いているの』
『‥正直、どうしたら良いのかわかりません。』
組織から抜けさせたかった
その気持ちは一番にあったが、こんな形ではなかったのだ。
安室はまだ頭が混乱して額に手を当てると、考えるように俯いたが、次に上げられた顔には迷いは無かった。
『一番に願うことは、彼女の幸せです。僕はもうAに傷付いて欲しくない。』
『‥そうね、それは私も同感だわ。』
二人の意見は同じであった。
しかし、翌日のジンを前にしたAを目に、二人は驚かずにはいられなかったー‥
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琴美と蒼(プロフ) - みぃちゃん,mさん» とても嬉しいコメントありがとうございます(^_^)番外編も今後書かせて頂きます♪ほのぼの系も好きなので、赤井さんとの馴れ初めも書かせて頂けたらと思います、厳しい評価も頂いておりますので、少し更新を見直しますが、頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。 (2018年1月10日 23時) (レス) id: d4f003a9c9 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん,m - 続編おめでとうございます!!今日から見始め、私の大好きなキャラ視点が多く、とても嬉しいです!もし番外編を書く機会があれば、赤井さんと夢主ちゃんが初めて会ったお話、2人のほのぼの等を書いてくれませんか?出来れば赤井さん視点で!これからも応援してます!! (2018年1月10日 22時) (レス) id: 04aa308079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴美と蒼 | 作成日時:2018年1月10日 5時