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体は大人、心は子供 ページ30

『買い物何を買ったらいいかな?お料理のやり方は覚えているから、リクエストを貰えたら私作るよ。』
『でもAお姉ちゃん病み上がりで大丈夫?』
『僕も手伝いますよ。』
『あっ、安室さんが手伝ってくれるみたい』
『アハハ‥そ、そうなんだ』


思わず乾いた笑いをしてしまうコナンに、側で会話を聞いていた昴は口元を緩ませ微笑んでいた。


結局何でもいいよ!と言われてしまった為お買い得品から順にカゴの中を埋めてゆくAに、安室は呆気にとられた。


『A、いったいこれは何を?食材がバラバラですけど』
『四人だし、二人は成人男性だから取り合えず沢山食材必要でしょ?それに、安くて沢山買えるなら言うことないよね。』


確かに一理あるのだが、まるで専業主婦のような考え方に、安室は思わず吹き出していた。


『どうしたの?』
『いいえ、Aは若いのに偉いですね。良い奥さんになりそうだ。』
『へ?‥お、奥さんてへ、変なこと言わないでよ安室さん!』


真っ赤になりしどろもどろなAに、安室は呆然としてしまう、何故ならこんな女の子らしい反応は中々見たことがないのだ、本来こういった感情表現もする子なのかと、新しい発見に無言で見つめる安室に、居心地が悪くなったAは顔を見られたくはないのか先に行ってしまうので、慌てて後ろから追いかける。


『すみません、怒りましたか?』
『お、怒ってないけど‥、その‥あんな事言われた事ないから』
『そうでしたか、それは意外ですね。』
『意外じゃないよ、私確かに18歳みたいだけど12歳迄の記憶しかないから、奥さんなんて言われたらビックリするよ』
『う〜ん、逆に凄いと思いますよ』
『何が?』
『12歳と言えば小学校高学年の年頃です、その年齢で料理に慣れた女の子はやっぱり将来有望かと』
『‥‥‥ありがとう』


頬を赤らめ俯きがちに呟くAの素直さに、思わず抱き締めたくなる衝動を理性で保ったが、これは危険だ。
まるで、体は大人、心は純粋無垢な子供では、変な男に簡単に引っ掛かるのではないかと心配でならない、とくにあの沖矢昴と言う男‥
本当に信用が置ける人物なのか?

仲の良い姉弟→←呼び方



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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 安室透   
作品ジャンル:恋愛
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琴美と蒼(プロフ) - みぃちゃん,mさん» とても嬉しいコメントありがとうございます(^_^)番外編も今後書かせて頂きます♪ほのぼの系も好きなので、赤井さんとの馴れ初めも書かせて頂けたらと思います、厳しい評価も頂いておりますので、少し更新を見直しますが、頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。 (2018年1月10日 23時) (レス) id: d4f003a9c9 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん,m - 続編おめでとうございます!!今日から見始め、私の大好きなキャラ視点が多く、とても嬉しいです!もし番外編を書く機会があれば、赤井さんと夢主ちゃんが初めて会ったお話、2人のほのぼの等を書いてくれませんか?出来れば赤井さん視点で!これからも応援してます!! (2018年1月10日 22時) (レス) id: 04aa308079 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琴美と蒼 | 作成日時:2018年1月10日 5時

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