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二人の関係 ページ24

『‥昴さん、Aお姉ちゃんの事を知っているの?』


コナンもまた、自分が工藤新一である事実を伏せ彼に接しているだけに、Aを姉とは呼べないものの、まさかAと赤井が知り合いとは夢にも思っていなかった。


『彼女とはアメリカで暮らしていた時からの知り合いだ、彼女のご両親にはとても世話になり、俺自身実の両親のように慕っていた。』
『‥全然知らなかったよ、ならAお姉ちゃんは赤井さんの事を』
『ああ、今でも知っているし彼女が記憶を失った原因と思われるホテルでの事件現場に俺もいた。』
『!?どうして教えてくれなかったんだよ!Aは俺にとってー…ッ』


新一だと言っていないのに、姉だとは言えない、それ以前にAの行方を探していた事を昴に話してはいなかったのに、彼をせめるのは筋ち構いだとコナンは拳を握ると立ち上がった体をソファーに静め気持ちを落ち着かせた。


『‥君がまさかAを探しているとは知らずに、黙っていた事は申し訳なく思っている。』
『ううん、僕のほうこそ取り乱してごめん、それでAお姉ちゃんの事だけど‥』
『そうだな、Aが記憶を失っているのなら工藤家のご両親と一緒に暮らすのが一番だとは思うが』
『否、それは危険だと思う。理由はどうあれ一度組織の一員だったんだ、海外にだしたら逃亡と取られ、最悪‥』
『なら、君と一緒に毛利探偵事務所へ』
『たぶんそれも難しい、部屋がないし、何よりおっちゃんが‥』


蘭は喜ぶだろうが、おっちゃんとAは余り一緒にいさせたくない、組織に目を付けられかねないし、何よりコナンとしてずっと演じたままAに接するのは辛い。


『ふむ、これは困ったな‥』
『‥‥ここで昴さんと一緒に生活するのは駄目?』
『!?』
『見てるとさ、昴さんAお姉ちゃんの事大切に思ってくれてるんだよね?だったら』
『坊や、仮にも俺が男だという事を忘れないでくれ、いくら未成年とはいえ若いお嬢さんと二人暮らしは出来ない。』
『‥‥』


やっぱり、昴の反応を見てコナンは確信が持てた。
先程から声も顔も昴のままだが、話し方は赤井に戻っている、恐らく無意識に‥
だとすると、それだけ昴にも余裕がないのだろう。


ならここは賭けに出るしかない
どう転ぶか分からないけど、今は昴しか頼れる人がいないんだ

帰って来た我が家→←沖矢昴



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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 安室透   
作品ジャンル:恋愛
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琴美と蒼(プロフ) - みぃちゃん,mさん» とても嬉しいコメントありがとうございます(^_^)番外編も今後書かせて頂きます♪ほのぼの系も好きなので、赤井さんとの馴れ初めも書かせて頂けたらと思います、厳しい評価も頂いておりますので、少し更新を見直しますが、頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。 (2018年1月10日 23時) (レス) id: d4f003a9c9 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん,m - 続編おめでとうございます!!今日から見始め、私の大好きなキャラ視点が多く、とても嬉しいです!もし番外編を書く機会があれば、赤井さんと夢主ちゃんが初めて会ったお話、2人のほのぼの等を書いてくれませんか?出来れば赤井さん視点で!これからも応援してます!! (2018年1月10日 22時) (レス) id: 04aa308079 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琴美と蒼 | 作成日時:2018年1月10日 5時

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