ジンと家族の過去編〜裏切り者は死あるのみ〜 ページ11
『ん？Aに話を聞いていたからな、あの子は年のわりに観察力や洞察力が優れていてな、凄く綺麗な銀髪のお兄さんが助けてくれた、と嬉しそうに話していた。』
『‥ならば、何故逃げない。組織に見付かれば命はないと言うことは理解しているはずだ。』
『そうだな、裏切り者には死あるのみだ。』
『ならば何故だ！？』
『‥ジン、お前と最後に話したかった。』
『！？』
銃口を向けられているままに、穏やかな笑みを違える事なく俺を見つめる和巳に困惑の色が隠せない。
『長年、組織の指導官を務めてきた中でジン、お前だけは特別な存在だった。子供の身でありながらギラ付いた目には憎しみが宿り、他人を寄せ付けない‥そんなお前をほっとく事は出来なかった。』
『俺は俺だ、あんたに指導された腕で今も尚組織に存在する。そして、あんたの命を奪うのも俺だぜ。』
『分かっている、俺は命が惜しいわけではない。ただ‥大切な家族を守りたかった。その為に、お前を裏切った。』
『！？』
ハッキリと裏切りを認めた和巳に、引き金の指を引いたジンの弾丸は、和巳の頬を掠め背後に置かれた本棚に穴をあけた。
『どうした？この距離でお前が狙いを狂わせるとは珍しいな。』
『‥ッ』
俺は何に迷っている？
今迄数えきれない人間を手にかけてきた、それを悔やんだ事はない、だと言うのにこの男を殺したくないのか？
自分の中に芽生える感情に頭が痛くなる。
和巳は苦虫を潰したように顔を歪めた俺に近付いて来ると、その手で拳銃を掴み己の心臓に宛がわせる
『ジン、俺はお前に殺されるなら本望だ。この数年、お前の事だけはずっと忘れることが出来なかった、これで全て終わりに出来る。』
『‥テメェ、これで終わりに出来るだと？あんたは家族を守りたいんじゃないのか、ここであんたが死ねば家族は誰が守る。』
『！？‥ジン、お前』
『あんたが組織を抜けて何年立つと思う、今更あんたを追う人間等いねぇ。勝手に生きていればいい。俺はもう、あんたに等興味はない。』
ジンと家族の過去編〜俺の死を、悲しむ人間等いやしない〜→←ジンと家族の過去編〜久しぶりだな、ジン〜
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琴美と蒼(プロフ) - みぃちゃん，ｍさん» とても嬉しいコメントありがとうございます(^_^)番外編も今後書かせて頂きます♪ほのぼの系も好きなので、赤井さんとの馴れ初めも書かせて頂けたらと思います、厳しい評価も頂いておりますので、少し更新を見直しますが、頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。 (2018年1月10日 23時) (
レス) id: d4f003a9c9 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん,ｍ - 続編おめでとうございます！！今日から見始め、私の大好きなキャラ視点が多く、とても嬉しいです！もし番外編を書く機会があれば、赤井さんと夢主ちゃんが初めて会ったお話、２人のほのぼの等を書いてくれませんか？出来れば赤井さん視点で！これからも応援してます！！ (2018年1月10日 22時) (レス) id: 04aa308079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴美と蒼 | 作成日時：2018年1月10日 5時
