[名探偵コナン]知られざる素顔2

ジンへの復讐、人質となったマティーニ ページ47

その頃ジンとベルモットはAが拐われた事に気付き、会場外に出てきていた


『どうしてハーディがこの会場にいる事に気付かなかったの？』
『奴が日本へ戻ったと報告はない、組織の監視ミスだ‥それよりも』
『ええ、マティーニを追いかけて赤井が会場を先に出ている、早くあの子を見つけ出さなくては面倒な事になる』
『作戦を崩しやがって‥裏切者は始末する、行くぞ。』


二人は揃い走り出した


次の瞬間、けたたましい音が会場内に響き渡る。
二人は会場の扉が吹き飛び、室内から上がる黒い煙と炎を目に、動きを止めた。


『爆弾迄仕掛けていたとはな。』
『‥一刻の猶予もなさそうね』






２階会場からの爆発でホテルは大きな音と共に地震のように揺れがおき、赤井はハーディから一瞬体を浮かせた隙に、ハーディは赤井を蹴り上げAの腕を掴み背後から抱き込んだ。


赤井は蹴られる寸前に腕でガードした為倒れはしなかったが、体制を崩し方膝を付いた状態でAを盾に立つハーディを睨み付けた。


『‥彼女を離せ。』
『この女は大切な人質だからな、離すわけにはいかないな。』
『逃げられはしないぞ』
『言った筈だ、策はある。俺が日本へ戻った理由はジンの始末だ、お前もついでに殺してやるよ。』
『‥だから爆弾を仕掛けたのか？』
『ああ、今迄会場は吹き飛んでる。お前の仲間の女は無事かな？』


ジョディからの連絡はまだない、会場内でこの男を探していたのなら人溜まりもない筈だ。
赤井は一瞬迷いながらもハーディから目を離す事はなかった。


『彼女はジンとは無関係だ、組織の人間ではないだろ？』
『何も知らないんだな、赤井秀一』


ハーディは今だ意識を失ったままのAの顎を掴み、赤井に顔を確認させるよう上げさせた。

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