[名探偵コナン]知られざる素顔2

ハニートラップ ページ38

『大丈夫か？やはり一緒に行こうか？』
『大丈夫、終わったら直ぐに帰るよ。』
『そうか、ならまた君の好物を作って待っているよ。』
『ハムサンド、楽しみにしてるね。行ってきます。』
『行ってらっしゃい』


降谷にホテル前まで送って貰うと約束の部屋へと向かう。
昨日の一件はジンからのお咎めはないと言う事だが、上層部からはそうはいかず、暫くはベルモットの仕事を手伝う事で処罰を免除してくれる話で纏まったらしい。


正直に言えば殺されてもおかしくはない事をした自覚はあるだけに、ベルモットとの任務がどんな内容なのかを考えると息苦しくなる。


そんな事を考えていると部屋の前まで来ていた私は、部屋のｲﾝﾀｰﾌｫﾝに指を添えたところで扉が開き驚く


『やっぱり、マティーニ早かったじゃない』
『ベルモット‥良く気づいたね』
『貴方の気配ならね』


否それ、逆に怖い‥
とは言える筈もなく部屋に通されたAだったが、その部屋に並べられていたのは何と色とりどりの眩いばかりのドレスや装飾類だった。


『ベルモット、これ‥』
『今回の任務はかなり危険よ。』
『‥ハニートラップ？』
『まぁ、飲み込みが早い流石ね』
『！？』


ハニートラップ
女性スパイが対象男性を誘惑し、性的関係を利用して懐柔するか、これを相手の弱みとして脅迫し、機密情報を要求する諜報活動である。


だが、今迄一度として組織からこんな任務を言い渡された事はなく、動揺を隠せないAに、ベルモットは悲しげに眉を寄せた


『マティーニ、この任務は残念ながら断れないは。何故なら今回貴方がトラップを仕掛ける相手は、あの赤井秀一だから。』
『赤井秀一！？な、嘘でしょ！？』

ターゲットは赤井秀一→←最低だよ

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