犬系彼氏、猫系彼女。【青山陸】

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壊れそうなAを抱きしめて本音をこぼす。





『俺らのために、自分の体売るようなことするな。


そんなのでもらえた仕事なんて嬉しくないよ、俺。』







「…ははっ、そう、だよねっ……」




『でも俺はAと別れる気なんてまったくないから。




自分の体犠牲にしてまで俺らのことを守ってくれたAを見放すわけ無いでしょ？？



俺、Aのこと世界で1番大好きだから！』







思っていることを素直に伝えるとまた泣き出すA。






「でも、わたし、………」




『でもじゃない！！！！




ほんとに…心の底からAは俺と別れたい、って思ってる、？』








弱々しくだけど首を横に振るA。




『なら死ぬまで離してやんなーい！！』


　なんてふざける。

Aに一刻も早く笑ってほしくて。



てもそれに対してギューッと抱きついてきて、





「もう、こんなことしないから……絶対、離さないで、……………」



消えそうな声で言うから、Aの存在を確かめる為に、俺の気持ちがしっかり伝わるように、そう気持ちを込めてさらに強く抱きしめる。





『絶対、何があっても離さないよ。




でも誰よりも自分の体、大事にして。




もう絶対俺らのことで脅されてもついていっちゃ駄目だよ。』




「うん、」






そう約束すると泣きつかれたのかだんだんうとうとしてくるA。





HIROさんにこっそり連絡してAは明日休みにして貰おう。


とりあえずこの話を伝えなきゃな、なんて思いながらAの頭をなでた。

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