06...廊下 ページ8
王宮らしい大きな建物に通され、俺達はただ黙って二人の後をついていく。
隣の金田一はガチガチに緊張している。この国の王様とやらに会うというのだから、奴ならば当然だろう。
前を行く二人、及川さんは割と初めの方から狼狽えながらも落ち着いていたし、岩泉さんも腹を括ったようだ。
写真でしか見た事ないような南国の国、馬鹿でかい怪物、それを切り刻んで空中に浮かせるなど、普通じゃあり得ないようなことを目の前で繰り広げられ、俺自身も不思議と頭は冷えていた。
多分、ほぼ確実にここは異世界だ。
俺達がこの世界に迷い込んだことは、この世界の人たちにとってはなにか不吉なことであるようだが、異世界の事情などどうでもいいというのが俺の本音だ。
俺達が不吉な象徴であるからといって拘束することもないので、殺されたりなど危害は加えられないんだろうなと思う。
できることならばこのまま帰してほしい。
俺達の夏はまだ終わってない。こんなところでグズグスしていられないのだ。
馬鹿でかい廊下を歩いていると、前からやたら露出度の高い、魔法使いのような黒い帽子をかぶった女がやってきた。顔は普通に美人。髪は長く、色はAより割と濃い空色。
彼女はAの隣を歩く銀髪に話しかけ、俺達一行に合流した。
その背中を見ていると、なにか光るモノが彼女の周りを瞬いてるのが見えた。
｢金田一｣
｢な、なんだ？｣
奴はどうやらその女に見惚れていたようだ。
｢あの女の人の周り……飛んでる奴って｣
｢跳んでる奴？何だそれ｣
見えないのか。
俺だけに見えるのか、妄想なのか。
これ以上話すのは面倒なことになる。なんでもないと話をうち切った時、俺達はひとつの扉の前に辿り着いた。
王の部屋だ。
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てん太(プロフ) - 兎亜さん» 二章も始まったのでよければ読んでください！ (2014年9月28日 11時) (
レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)
兎亜(プロフ) - てん太さん» うっはぁ同志様ですね() (2014年9月28日 11時) (レス) id: 930da2fbf6 (このIDを非表示/違反報告)
てん太(プロフ) - 兎亜さん» うおおおわかりますわかりますよ！それイメージして書きましたうへへ (2014年9月28日 10時) (レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)
兎亜(プロフ) - てん太さん» 岩ちゃんはきっとゾーン使える(わかんなかったらすみません) (2014年9月28日 10時) (レス) id: 930da2fbf6 (このIDを非表示/違反報告)
てん太(プロフ) - 兎亜さん» うぇーいありがとうごぜえます！！目が……目がイってる……ｶﾞｸﾌﾞﾙ (2014年9月28日 9時) (レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)
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