05...異端 ページ7
城下町に出ると、どっと歓声が沸いた。
「今日は宴だあー!」
「すっげえ!宙に浮いてら!」
「何回見てもすっごいわねえ!」
自然に開ける大通りを僕はてくてく歩く。
「Aー?」
よく遊んでやってる子供たちが隣を一緒に歩き始める。
「なに?」
「後ろの人、だれ?」
「んー、お客さん」
「変わった服だな。どこの国?」
「さあ」
適当に受け流していたら、八人将の一人であり政務官のジャーファルさんがやってきた。
「A。お疲れ様です」
「どうも、ジャーファルさん」
「あの、後ろの方々は?」
「ちょっと訳ありのお客です。シンさんも交えて話したいんですが」
「訳あり……ですか」
「はい。あ、連中丸腰なんで身の危険はないと思いますよ。なんなら縄で巻いてもいいですけど」
そう言いながら、僕は町の人が揃えた葉っぱの大皿に、浮かせていたアバレウツボのお造りを丁寧に置く。
「別にそこまで警戒はしてませんよ」
ジャーファルさんはそう言って苦笑する。
「じゃ、いいですか?」
「ええ。ただし、私も同席して構いませんか?」
「もちろんです」
今晩は
早速準備を始めた人々を背に、僕らは王宮へ向かう。
「い、今からどこに?」
トオルが後ろで尋ねる。
「王宮へ。王様に会いに行くんだよ」
「俺達をどうするつもりなんだ?」
これはハジメ。
「僕は誤魔化したりするの嫌いだから、はっきり言うけど」
そこで一旦切って、人々に聞こえないように声を潜めた。
「君たちはセカイの異常の象徴なんだ」
異常、という言葉にジャーファルさんが立ち止まる。
「まだ完全にはセカイの傷が癒えてない証拠なんだ。ま、詳しいことは王様を交えてからね」
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てん太(プロフ) - 兎亜さん» 二章も始まったのでよければ読んでください! (2014年9月28日 11時) (レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)
兎亜(プロフ) - てん太さん» うっはぁ同志様ですね() (2014年9月28日 11時) (レス) id: 930da2fbf6 (このIDを非表示/違反報告)
てん太(プロフ) - 兎亜さん» うおおおわかりますわかりますよ!それイメージして書きましたうへへ (2014年9月28日 10時) (レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)
兎亜(プロフ) - てん太さん» 岩ちゃんはきっとゾーン使える(わかんなかったらすみません) (2014年9月28日 10時) (レス) id: 930da2fbf6 (このIDを非表示/違反報告)
てん太(プロフ) - 兎亜さん» うぇーいありがとうごぜえます!!目が……目がイってる……ガクブル (2014年9月28日 9時) (レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)
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